DokuOh 〜独墺系クラシック音楽〜

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

今更ながら、右手中指の重要性に気がつきました。

今まで重心が人差指に偏り、弓に腕の重さが十分乗っていませんでした。
それでも、そこそこ楽器は鳴らせているほうでしたが、中指を意識したら・・・


腕の重さがしっかり乗り、楽器の鳴りが全然違う!


今までは人差指に重心が偏り、力が横方向に逃げていたのです。


レッスンに行けばすぐに指摘してもらえるのかもしれませんが、こういうことに自分で
気がつくのも楽器を練習する喜びです。

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こんばんは。大変御無沙汰しております。

とうとうブログの更新が四半期も滞ってしまいました。ワースト記録です。

この三ヶ月間、変わらず100近いアクセスがあり、更新を期待され訪問されている方々には大変申し訳なく思っております。マメに更新していたときには、アクセスが400から500ありましたので、それに比べれば少ないですが、それでも大きすぎる数字でとてもありがたいことです。

この間、数度の家庭崩壊の危機や、義叔父が山で行方不明になり、約一ヶ月後に遺体で発見されたり、バーンアウト(いわゆる燃え尽き症候群)になり、抑うつ状態に悩まされたり、仕事は相変わらずの多忙とブログどころではありませんでした。

一時うつに半分足を突っ込んだ状態だったので、音楽に対して一切興味が沸きませんでしが、ようやく音楽に向き合う意欲が湧いてきました。

ま、人生色々あるものです(苦笑)。


音楽への興味が戻ってきたきっかけは、映画「おくりびと」の音楽でした。担当しているのはあの久石譲です。もともと「風の谷のナウシカ」のころからジブリ映画が大好きで、久石譲の音楽が大好きだったのですが、今回の音楽も秀逸です。

実は映画はまだ観ていないのですが、主人公が元チェリストの設定ですので、その音楽にはチェロがふんだんに使われています。久石譲の音楽をYouTubeで漁っていたら、たまたまサウンド・トラック中のチェロとピアノのデュオ、「おくりびと 〜on Record〜」に出会い、大変感銘を受け、耳コピーをしてチェロで弾きました。

それ以来、かなり頻繁に楽器を弾いています。子どもが生まれてから一番の頻度で弾いているのではないでしょうか。仕事で帰りが遅くなり深夜に帰ってきても、それからサイレント・チェロを出して弾いています。

今回はただ何となく弾くのではなく、本格的にフォームを鏡でチェックしたりしながら、脱力するよう心がけたり、ヴィブラートのかかり具合を注意したりと一歩上を目指す練習をしています。

楽器を弾いているときは本当に体が喜びに溢れているのを感じることが出来ます。やはり自分にとって音楽が一番の心の拠り所のようです。


ここ数週間、弾くほうだけでなく聴くほうも意欲が湧いてきました。そろそろCD鑑賞記も復活したいです。


音楽の力は本当に偉大です。





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Bruckner Symphony No.8

Bernard Haitink
Staatskapelle Dresden


Profil (PH07057)



シュターツカペレ・ドレスデンによるブルックナーといえば、EMIに残したヨッフムの全集が有名でまず頭に浮かびます。このヨッフムの演奏は好きですが、極端なアゴーギグや不鮮明な録音で必ずしもベストというものではありませんでした。

さて、シュターツカペレ・ドレスデンによるブルックナー演奏は大宇宙よりももっと身近な自然を感じさせます。星たちが瞬く天空よりも、神秘的で薄暗い杜。かといってそれが世俗的とか他の厳しい演奏と比べて劣るということではなく、ブルックナーの音楽の一つの側面だと思うのです。その「杜の音」がするブルックナーで素晴らしい演奏が発売されました。

この演奏はブルックナーの8番のトップクラスに位置する演奏です。ハイティンクのブルックナーの8番ではウィーン・フィルと残した演奏が有名ですが(なんとこれも既に廃盤!)、個人的にはそれを上回る演奏だと思いますし、最近の8番の中では突出した名演ではないでしょうか。

素晴らしいのはその緊張感で、常に高い緊張感が支配しています。そして音の密度が高く、重量感があります。録音でありながらオーケストラが最大限鳴り切っていることが分かります。また、高い緊張感に支配されてはいるものの、音は決して鋭角的で硬くならず、しなやかさがあります。ティンパニが轟き金管が雄叫びをあげる最強音でも、特定の楽器が突出することなくバランスは最上に保たれ、絶妙にブレンドされます。これはハイティンクのハーモニーに対する嗜好とシュターツカペレ・ドレスデンの特長とが成せる技でしょう。無論、このオーケストラ特有の弦の美しさと金管楽器のまろやかさは言うに及びません。この演奏を聴くと改めてハイティンクがシュターツカペレ・ドレスデンのシェフを早期に辞任したことが悔やまれます。

ハイティンクならではの細部まで神経の行き届いたアゴーギグとデュナーミクとが、ブルックナーの杜を伝えて止みません。その表現は神経質にならずに非常に自然です。わずかなテンポ・ルバートによりブルックナー・ゼクエンツもしつこくなりません。一楽章(14:07)、三楽章(21:55)などの全奏時に所々に見せる溜めが極大のスケールを生み出しています。ティンパニも凄いです。その存在感は往年の名手ゾンダーマンを彷彿とさせます。四楽章のコーダなど場面場面でアンサンブルを完全に支配しています。

メンバーの世代交代が進んだので、フルートのワルター、オーボエのマーン、ホルンのダム、ティンパニのゾンダーマンらの全体と調和した絶妙な個人技を堪能することはもはや叶いませんし、音色もこのオーケストラ独特の木質感が失われつつありますが、それでも急速な勢いで世界の均質化が進むなかで、比較的良き伝統を守っているオーケストラではないでしょうか。是非とも「杜の音」を守ってもらいたいです。

今後シュターツカペレ・ドレスデンによる最近の録音のブルックナーをいくつか取り上げたいと思います。

お買い物『HMV - ブルックナー交響曲第8番、モーツァルト交響曲第38番『プラハ』 ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデン(2CD)(ライブ盤)【CD】-ブルックナー/音楽/HMV』

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bru7_goodall.jpg

Wagner Meistersinger Prelude

Sir Reginald Goodall
English National Opera Orchestra


BBS LEGENDS (4147-2)



仕事や家庭に忙しく、一ヶ月間更新が途絶えてしまいました。この間息子の幼稚園卒園、娘の幼稚園入園準備など色々ありましたが、その中でも喜ばしい出来事だったのは、先月弟夫婦に第二子が誕生したことです。妊娠中赤ちゃんの成長が遅かったり、義妹が妊娠後期にインフルエンザにかかったりと何かと心配しましたが、無事に生まれて本当に良かったです。新しい命の誕生は人を幸せにしてくれます。

以前弟夫婦に長男が誕生したときもワーグナーを取り上げました。今回もワーグナーでお祝いにはぴったりのこの曲を。大学の卒業式では毎年演奏しました。

グッドオールは一部では神格化された知る人ぞ知るという存在ですが、カルロス・クライバーをしてリングを振らないのはグッドオールの演奏があるからと言わしめた超一級の実力の持ち主です。グッドオールの生涯については、山崎浩太郎氏の「クライバーが讃え、ショルティが恐れた男」に詳しく書かれています。私はHMVのフリーペーパーで読みましたが、現在では書籍になっています。

クナッパーツブッシュに次ぐワーグナー指揮者といえば、このグッドオール以外には考えられないでしょう。この呼吸の深さはまさにクナッパーツブッシュのそれを思わせます。「英製クナ」とは個の発露を生業とする芸術家にとっては失礼な言い方かもしれませんが、クナッパーツブッシュを尊敬し、そのアシスタントも勤めたことがあるグッドオールにとってはきっと最大の賛辞となることでしょう。

さて、このグッドオールによるマイスタージンガー序曲の雄大さと呼吸の深さはどうでしょう。決して急ぐことなく音楽は常に雄大に流れる。これを聴けば「英製クナ」たる所以が分かるでしょう。ステレオ録音ではクナッパーツブッシュを上回っているのではないでしょうか。二主題(2:48)からの本当に大河を思わせる雄大な流れなど聴いていて涙を禁じ得ません。私はここが大好きで、チェロで弾いていても毎回涙が出そうになるのですが、天上の無い船に揺られ、青空を仰ぎながら大河を下っているようです。

さて、今日は弟宅に用事があり、退院以来初めて赤ちゃんと対面してきました。赤ちゃんを見るといつも思うのですが、あれだけ小さいのに無限の力を宿しているようです。大人が放っておけなく面倒を見てしまう人を惹きつける力こそは、生きていくために生まれながら身についている力なのでしょう。またちっちゃな赤ちゃん欲しいなぁ♪

お買い物『HMV - Sym.7: Goodall / Bbc.so(1971)+wagner【】-ブルックナー/音楽/HMV』

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Haydn String Quartet No.77

Gewandhaus Quartett


NCA (60148-210)



「意志の強い作曲家」というと真っ先に思い浮かぶのはベートーヴェンでしょう。「苦悩から歓喜へ」。不屈の精神で不遇の人生と戦い続け、その戦いの中から人類の至宝とも言うべき作品を数多く生んだベートーヴェン。

しかし、私はハイドンにもまた違った強さを感じるのです。彼の残した膨大な作品に影はなく、常に前向きです。立ち止まることなく挑戦しつづけ、音楽を産みつづけたその精神の強さはいかばかりだったのでしょうか。ハイドンの音楽からもらえる元気は、そういった前向きさからもたらされるのだと思います。

ハイドンの残した膨大な弦楽四重奏曲の中の最高傑作でもっとも有名な77番「皇帝」。現在のドイツ国歌、当時のオーストリア国歌として有名な二楽章はどこかできっと聴いたことがあるメロディーでしょう。ハイドンはイギリスに滞在中にその国歌に感銘を受け、ナポレオンの侵略に脅かされていた祖国オーストリアのためにこの曲を書き、フランス軍が侵攻する中、体を病魔に蝕まれていながらウィーン陥落の日までこの曲を弾き続けたといいます。今に伝わるそういったエピソードの中にもハイドンの強さを見出すことができます。

先日素晴らしい演奏を聴かせてくれたゲヴァントハウス弦楽四重奏団がこの曲を至高の演奏で聴かせてくれます。彼らの音楽性はベートーヴェンの初期やハイドンの弦楽四重奏との相性がいいのです。特にハイドンとの相性は最高ではないでしょうか。彼らのハイドンの録音がこれしかないのは至極残念です。

全くの自然体。音楽は決して力まずどこまでも美しい。1st Vnのエルベンを始め、各パートのふっくらして柔らかい美しい音は特筆すべきでしょう。ハイドンの音楽にはベートーヴェンのような力みはいらないのです。二楽章は何度も何度も繰り返し聴いても飽きません。

センチメンタリズムでは目の前の問題は解決しない。たとえ間違っていても前に進み続けることこそ問題解決に結びつく。ハイドンの音楽にはそういう強さを感じます。

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