本日を持ちまして、ブログ開設四周年を迎えました。あまり更新しないのに、いつも御訪問いただきありがとうございます。
「石の上にも三年」とは言いますが、まさか四年も続くとは思っていませんでした。なんとか五周年は達成したいと思います。
とはいえ更新のペースは年々落ち、年ごとのエントリ数は、
2005年 45
2006年 129
2007年 33
2008年 58
2009年 23
となっており、今年などまだ始めたころの一ヶ月分くらいしかありません(汗)。残りラストスパートせねば。
CDが廃盤になるペースがどんどん速くなり、早く紹介しないと手に入らなくなるCDもあるので、なかなか更新できないもどかしさはありますが、可能な限り紹介していきたいと思います。
さて近況ですが、仕事は相変わらず忙しい上に、先月は子どもと遊んでいて左腕をひどく故障し、楽器を全く弾けず、今週は妻と息子が新型インフルエンザに罹患して音楽を聴く余裕もありませんでした。今ようやく落ち着いて、色々音楽を聴きながらこのエントリを書いています。また音楽生活を充実させたいものです。
今後も気まぐれで更新しますが、お付き合いいただけると幸甚です。
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽
Schubert String Quintet
Quatuor Sine Nomine
Francois Guye
Claves (50-2003)
秋の空は物悲しい。たとえどんなに晴れていても。同じ晴れた青色でも秋の空が夏と違うのは何故だろう。それは弱りゆく太陽によるところもあるが、やはり雲だろう。夏の分厚く生き物のように成長し蠢く積乱雲に対し、秋の青空に溶けてゆく薄く儚い巻雲。その消え行く様は滅びゆく命を連想させます。
実はこのCDは
以前紹介した同シネ・ノミネSQによるシューベルトの弦楽四重奏曲集を注文するよりもかなり前に注文したのですが、入手出来たのは弦楽四重奏曲集よりも後でした。弦楽四重奏曲集同様素晴らしい演奏で、私のテーマ曲であるシューベルトの弦楽五重奏曲で、以前紹介した
メロスSQ、
アウリンSQ、まだ紹介していないライプツィヒSQ、ブランディスSQと共に、五大名演を形成する演奏なのです。
個々のメンバーの透明感があり繊細な音が、表面上は明るくもこの曲の本質である「滅びゆくもの」の姿を見事に描出します。特に1st Vnのジュネのヴィブラートを見事にコントロールした純度の高い響きは特筆すべきものがあります。例えば一楽章展開部(11:06)から、Vlaと1st Vcの二重奏とその後の1st Vn。ジュネの濁りのない繊細なヴァイオリンが秋空に溶けていきます。
二楽章冒頭の1st Vnの透明度は随一でしょう。透明であればあるほど痛切に心に響きます。
かつて私がこの曲と一緒に心中したいと思った四楽章。大切な大切な四楽章。「苦しく哀しい」滅びゆくものの絶望を聴かせてくれます。冒頭は少し前のめりになって畳み掛けていきます。(1:43)から第二主題が繰り返されるところは唯一無二。まるで消えゆく雲たちの戯れのよう。(1:50)からのわずかにルバートをかけた1st Vnも何と儚いことか。このわずかな瞬間でもこの団体の音楽性の高さが伺い知れ、ここだけでも何度でも繰り返し聴きたくなります。
この曲は私のテーマ曲であり、貪るように聴いていた時期もありましたが、嘘のようにぱったり聴かなくなり、久しく聴いていませんでした。今日青空の下で子ども達と遊んでいるときに空の雲を見てふと思い立ち、この演奏を聴いて涙を流したのでした。
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更新が滞っていますが、実は理由があります。
音楽活動の中心が音楽鑑賞よりも楽器演奏に移ってきたのです。楽器が弾けるような家庭状況になったこと、また、会社で仕事の合間に弾く環境を作ったことが大きな要因です。最近会社にチェロを置いてかなりの頻度で弾いています。職場に楽器演奏の仲間も見つけ、輪を広げようとしているところです。
それに伴い、チェロの練習日記のブログをつけ始めました。最近は主にそちらで活動しています。でも今は秘密です(笑)。
実質10年近いブランクがありますが、新たなチャレンジです。
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Brahms Piano Conterto No.2
Hans Vonk
Vladimir Feltsman
Kölner Rundfunk Sinfonieorchester
Camerata (CMCD-25033)
この曲に絶対的に必要なもの、それは「静寂」ではないでしょうか。
永遠の名盤、バックハウス盤は無限の静寂を湛えていましたが、このフェルツマンの演奏も静寂を湛えています。しかも、それが実に巧妙に織り込まれているのです。表面的には渋いバックハウス、情熱的なフェルツマン。表面的な表現は異なっても根底に流れる本質は同じなのです。
フェルツマンの打鍵は情熱的かつ強靭で、その音一つ一つに強い意志が宿っており、強烈な求心力があります。しかしさらに凄いのが、その強さの中に普通なら共存しにくいと思われる「静寂」も宿っているのです。ただの轟音だけではこの曲は表現出来ない。フェルツマンの音にはその不可欠な要素が確かに存在しているのです。それはまるで、最近東京で公開されて話題になった阿修羅像同様、奈良興福寺に安置されている
四天王立像のようで、力強く躍動感がありながら、非常に繊細でどこか静寂を湛えています。冒頭のピアノの意味深く、深々とした音を聴けばそれが分かるでしょう。
フォンクによる伴奏の素晴らしさはベームを上回ります。伴奏の範疇を超え、フレーズの一つ一つが心を打ちます。これを聴くと他の伴奏の何と無味乾燥なことか!二楽章の重厚かつ深い音、軽くなりがちな四楽章の充実ぶりなど、これ以上は考えられません。音により厚みと深みがあり、ベーム盤にはない魅力になっています。
フェルツマンとフォンクによる至高のブラームスの二つのピアノ協奏曲。マイナーですが、この二つの演奏はきっとあなたの宝物になることでしょう。
『HMV - ピアノ協奏曲第2番 フェルツマン、フォンク&ケルン放送響【CD】-ブラームス|協奏曲|クラシック|音楽|HMV』↓本記事がお役に立てたら、クリックご協力お願いいたします。

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シューリヒトの奇跡のハイドン、フランス国立放送管との「ロンドン」が正規音源から復刻されるそうです!
『HMV - シューマン:交響曲第2番、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他 シューリヒト&フランス国立放送管、シェリング(1955)(2CD)【CD】-交響曲|クラシック|音楽|HMV』拙ブログでも以前取り上げましたが、正規音源からの復刻ではありませんでした。
どれだけ音質が向上しているか楽しみです。
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