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DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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最近ちょっと更新が滞り気味。
おととい研修で都心に出たので、久しぶりにCD屋に行って、ついつい大人買いしてしまいました。^^;中でもずっと前から欲しかったベルティーニのマーラー全集をやっと手に入れました!すごい!美しい!素晴らしい!期待以上でした。近々緊急特集をします(無伴奏特集の後で)。都響とのマーラー・チクルスが聴けなかったのが返す返す無念でなりません。
同時に話題のモルクの無伴奏を手に入れました。これまた素晴らしいです。これも開催中の無伴奏特集で取り上げたいと思います。


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bach_cello_linden.jpg

J.S.Bach 6 Cello Suites

Jaap ter Linden


harmonia mundi (HMX 2907346.47)



濃い演奏ばかり紹介していたので、今度は癒し系の無伴奏である。リンデンはチェロ・ガンバ弾きで、色々なバロックオケに参加しているらしい。これはバロックチェロによる演奏でピッチは古典ピッチで低い。だが、演奏スタイルはビルスマなどの旧来のオリジナル楽器弾きのスタイルよりは、どちらかというとカザルスなどのスタイルに近い。とはいっても主張が強いわけではなく、「語るよう」であるという意味では、やはりバッロクチェロの演奏だ。素晴らしい録音とガット弦の美しい響きにただただ聴き惚れてしまう。バロックチェロ弾きの割に、躍動感に欠けるが、そのかわりにふくよかな響きで、何より音が美しい。それを最高の録音で味わえる。この演奏は「聴く」とういうより全身の力を抜いてこの美音に「浸る」という感じだ。特別な個性は感じられないが、それが欠点にならず奏功している。
今回は短いがこれでおしまい。とにかく言いたいことは一言、「美しい!」。

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bach_cello_fournier.jpg

J.S.Bach 6 Cello Suites

Pierre Fournier


ADDA (581154/55)



無伴奏の伝統的スタイルの名演の最後はフルニエに登場してもらう。前述二人とはまた違った独特の味わいがある。とにかくこの演奏は気高い。トルトゥリエの更に上を行く。スタジオ録音よりも覇気があり、何より音色がたまらなくいい。ヤニグロやトルトゥリエよりも音圧や音の密度がなく、スケールが小さいかわりに、これ以上考えられない気高さと深々とした懐の広さがある。時々音がザラザラするのだが、それが欠点になっているどころか、気高さを演出する深い味わいをかもし出しているのだから、もう降参である。例えるならばワインの渋み。そう、この「渋み」が演奏をより高貴なものにしているのだと思う。はじめは舌触りがよくないが、そのうちこれが「味わい」となり、最後には病み付きになっていく。技術的にこれを上回る演奏はいくらでもあると思うが、これだけ味わい深い演奏にはお目にかかったことが無い。また、フルニエの演奏はいつもどこか遠くで鳴っている感じがするのだ。「貴方のすぐ傍で、貴方の為に弾いてあげます」ではなく、「あちらで弾いてますから、良かったらそこで聴いてください」という感じで、大人の節度がある。
一番サラバンドなどでの深い呼吸、一番ジーグ、五番ガボットなど、時々弓を叩きつけ、弦を指盤にぶつける丁々発止とした勢い、どれも最高である。個人的には、今の自分の中のベストを選べと言われれば、この演奏を選ぶと思う。
この演奏を聴くと、一人暖炉でくつろいでワインを飲みたくなる。(もちろん、うちに暖炉なんてあるわけないんだが^^;)この演奏を聴けば、日常の喧騒を忘れさてくれそうである。日常に疲れたらまた聴くことにしよう。

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bach_cello_tortelier.jpg

J.S.Bach 6 Cello Suites

Paul Tortelier


EMI (7243 5 62879 2 1)



バッハの無伴奏チェロ組曲には色んなタイプの演奏があるが、この演奏はカザルスが打ち立てた演奏スタイルの最後にして最高の演奏ではないか。今や、バロック音楽であることを前面に押し出した軽めの演奏が多く、このような演奏にはなかなかお目にかかれない。
トルトゥリエの無伴奏はスケールが大きく力強いが、決して演奏者の体臭を感じさせない。何より均整が取れていて格調が高い。凛として背筋がピンと伸びている。このスタイルではヤニグロと双璧である。格調の高さではトルトゥリエ、暖かさ優しさではヤニグロといったいった感じか。これに後ほどフルニエのライブを加えたいのだが・・・。
呼吸が深く、大きな波長のうねりがある。船に乗って波に揺られているような、そんな感じがする。聴き手も自然と呼吸が深くなり、体が揺れる。一番ではそれが顕著である。冒頭のプレリュードから覇気に溢れ、深々としてスケールの大きい音楽を聴かせてくれる。六番のアルマンド、サラバンドなどのゆったりとした曲では大いに歌って慈悲に溢れているが、甘ったるくなりすぎず、例えるなら砂糖が控えめで素材の味を生かした高級和菓子のようだ。砂糖の甘味で誤魔化さないありのままの本質の味しかせず、甘くても後味はすっきりしている。常に凛としているのである。
初めて購入するには最適な演奏かもしれない。ただ、鑑賞には支障は無いが、デジタル初期の録音のためか音がやせており、年代(1980年代)を考えるともっといい音でもおかしくない。当時技術的に完成していたと思われるアナログで録音して欲しかった。残念!

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bach_cello_janigro.jpg

J.S.Bach 6 Cello Suites

Antonio Janigro


MCA (MCD 80109)



素晴らしい演奏との出会いは三通りあると思う。一つは世間的に評判のものを聴く、二つはまだ世間では評判にはなっていないが、自分の好きな演奏家の演奏を聴く、三つ目は、全く知らない演奏家の演奏とふとした拍子に出会うというものである。ヤニグロの無伴奏との出会いは三つ目にあたる。
いつも通りCDショップに立ち寄った。そのときはたまたま妻(当時はまだ結婚していない)と一緒だったが、試聴コーナーで私を待っていた妻が、「これすごいから聴いてみて」といわれて、半信半疑でヘッドフォンを手にとった。第一番プレリュードの冒頭で受けた衝撃。そのまま聞き入ってしまった。凄い音のエネルギー。それは音量が大きいとか、表現が大仰とかそういうことではない。一音一音に想いがこめられ、エネルギーが充満しており、聴くものを圧倒する。だがそれは、単なる表現欲や自己主張でない。「切れば血の出るような」という表現は良く用いられるが、まさに的を得た表現であり、その血は動脈を勢いよく流れ、鮮やかな赤色をした紛れ間もない命の証である。音の媒体である空気という無機物に命が宿っている、そういった印象を抱かせる。
やはり初めは有名な1番のプレリュード。私が衝撃を受けた演奏である。カザルスでもフルニエでもこれほど生命力あふれる演奏はしていない。かといって、押し付けがましくも無い。ロストロポーヴィッチを聴くときのような、聴いていて圧迫感を感じることも無い。多少演歌のようにこぶしが入っているところもあるが、決して恣意的とも感じられず、違和感はない。感情移入をたっぷりしているにも関わらず、恣意的なところ、強引なところが全く無いのがこの演奏の凄いところだろう。
ヤニグロの表現はどちらかというと長調系の曲のほうが適正があるように思われる。太陽のようなその懐の広さと温かみ、生命力は長調の曲で華を開く。最も素晴らしいのは6番。この生命力にあふれ、光り輝くD-durを聞いて欲しい。アルマンド、サラバンドでの優しさは涙を誘う。

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エロイカばかりを聴くのも疲れたので、次はしっとりとバッハの無伴奏チェロ組曲を取り上げます。一応、私もチェロ弾きの端くれなので・・・。


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beet3_furt.jpg

Beethoven Symphony No.3 "Eroica"

Wilhelm Fürtwangler
Berliner Philharmoniker


DISQUES REFRAIN (DR-930065)



フルトヴェングラーを登場させないのも気が引けるので、登場してもらうことにした。といってもフルトヴェングラーのエロイカを取り出して聴くのは何年ぶりだろう。おそらく片手の指の本数以上だと思う。社会人になってから管弦楽を聴く機会が少なくなり、ましてフルトヴェングラーの演奏のように聴き手に覚悟がいるような演奏は、意識的に取り出して聴くということは全く無かった。
ウラニアやスタジオ録音など有名どころを取り上げてもつまらないので、あまたある演奏から、今回は1952年12月7日のティタニアパラストでのライブ録音を取り上げる。この演奏はあまり有名でないようだが、残念で仕方ない。個人的にはウラニアやスタジオ録音などと同等に賞賛されていい演奏だと思っている。
とにかくベルリン・フィルの重量感、エネルギーが物凄い。特に低弦。うねりにうねっている。特に前半二楽章が素晴らしく、一楽章は白眉で莫大なエネルギーが充満している(「充満」という表現があっている)。この演奏はフルトヴェングラーの他の演奏に比べると劇的さよりも構成力が前面に出ている。テンポの揺れも少ない。フルトヴェングラーは劇的な演奏だけでなく、こういう演奏もできるから本当に凄いと思う。
録音はデッドでスタジオ録音には及ばない。ダイナミックレンジが少々狭く、すべて捕らえきっていない。一楽章の終わりなど所々最強音の部分で飽和してしまっている。だがそのエネルギーを十分感じることはできる。もっと録音がよければ、ウラニアやスタジオ録音を超えていたかもしれない。ゆえに録音良かったらどんなに凄かったのだろうと、無いものねだりをしてみるのだが、一方、録音良かったらさらに頻繁に聴けないだろうとも思う。こうやって久しぶりに聴いてみて、お腹一杯になってしまった。次に聴くのはいつになるのだろう。1年後?5年後?ここらへんでエロイカを聴くのはやめよう。次は室内楽か器楽曲か、秋の夜長に合う曲を選びたい。

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  • 最近老け込んで、見た目もすっかり年相応になってしまったバカ親パパのサラリーマンです。最近は、仕事、子育て、親の面倒に追われ、音楽を聴く時間もまともに持てなくなってますが、ストレス解消に無謀な数のCDを買いつづけています。^^;

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