DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Haydn Symphony No.100

Günther Herbig
Dresdener Philharmoniker


edel CLASSICS (0002502CCC)



夜窓を全開にして寝ると肌寒いくらいになりました。もう夏も終わりです。いずれ残りの曲も紹介することにして、ヘルビッヒのハイドンはとりあえず今回が最終回にしましょう。

私の知る限り、ハイドンの交響曲の中でも最も愛らしく、かわいい曲がこの「軍隊」。「軍隊」という名前は二楽章、四楽章で現れる、トルコ軍楽的な、トライアングル、シンバル、バスドラムが現れる曲調から来ているらしいのですが、これほどニックネームと曲想が一致しない曲も珍しいでしょう。まるでおもちゃの楽隊が行進しているようで、もう可愛く楽しくてしかたないです。
この曲で一番良く聴くのがやはりヘルビッヒの演奏です。他の曲と同じく、適度に弾むリズムが楽しさを倍増させ、歌うところは少しレガート気味に優雅に奏でる。ハイドンの音楽に必要な要素がすべて詰まってます。
一楽章の柔らかく気品のある序奏。主部が始まると、少しレガート気味にフルートが第一主題を奏でるのですが、これが音楽を平板にすることなく、躍動感と生命力を失いません。続く第二主題のかわいいこと!展開部も過度に重くならないところが好感を持てます。
二楽章冒頭はかわいくてしかたない。無邪気な子どもと遊ぶように、顔がほころびながら聴いてします。透明感が無邪気さを増幅させています。
三楽章も過度に弾むのではなく、透明感を保ち、実に優雅です。
四楽章はもう楽しくて思わず首を振りながら聴いてしまいます。打楽器が現れるところの「楽しさが沸き出てる」ようなセンスのよさ!この感覚何かに似ているなと思ったら、そう、ディズニーランドのショー!あのようなファンタジーはありませんが、童心に返って純粋な気持ちになってしまいます。

今回こうやって久しぶりにハイドンを沢山聴くと、ハイドンと自分との距離が更に縮まっていることに気がつきました。ハイドンを聴いているとそんな自分を余計に好きになってしまうほど前向きになります。

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以前calafさんからご紹介いただいたシュトックマイアーのバッハのオルガン曲全集がDocumentsレーベルから復刻されました。

「HMV Japan - シュトックマイアー/バッハ:オルガン作品全集」

ヴァルヒャ一辺倒でももったいないので、これは是非とも手に入れないといけないですね。でもまたセットが増えて置き場所に困ってしまいます(苦笑)。

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mahler3_jordan.jpg

Mahler Symphony No.3

Armin Jordan
Orchestre de la Suisse Romande


Virgin CLASSICS (7243 5 62215 2 9)



「マーラーで涼を取る」とは逆ではないか?とお思いになるかもしれません。マーラーの音楽はどちらかといえば、暑苦しい部類の音楽で、涼を取るのには不向きです。その中でも比較的「涼しい」音楽は3番かもしれませんが、(「大地の歌」は「涼しい」のではなく「寒い」!)たとえマーラーが夏に避暑地で曲の大部分を作曲し、マーラー自身一時「夏の夜の夢」などど表題をつけたとはいえ、涼を取るのは厳しいと思います。しかし今回御紹介する演奏は涼を取れる演奏だと確信しています。

なんと透明で色彩感溢れた美しいマラ3。こんなに透明で美しいマーラーは聴いたことがありません。山を登った後に体を吹き抜ける夏の高原の清々しい風のようで、残暑の夜にはぴったりでしょう。透明度という観点では先に紹介したベルティーニを上回り、更なる色彩感があります。ベルティーニの演奏は単色に近かったですが、このジョルダンの演奏は虹色です。高原に咲く花々のように豊かな色に溢れています。細部への配慮の細かさ、繊細さもベルティーニを上回るでしょう。
スイス・ロマンド管は、ほとんど今まで縁の無いオーケストラでした。というのも独墺系好きの私にとっては、フランス、ロシア物を得意とするこのオーケストラを聴く機会に恵まれなかったのです。しかしこの演奏を聴くと、なんともったいないことをしていたのかと思ってしまいました。ウィーン・フィルや、コンセルトヘボウ管といった個性と実力を兼ねそろえたオーケストラに全く引けを取らない実力を誇っているではありませんか。
一楽章は私のベストとなった演奏です。透明感と各楽器のバランスが素晴らしく、この複雑な管弦楽が団子になることなく、常に最上の美感を保っています。冒頭のホルンからまるで次元が違います。力ずく、威圧的なところは皆無であくまで美しく鳴らすことに徹しています。バーンスタインなどの演奏と聴き比べると、これが同じ曲かと思ってしまうほど透明で美しい。しかし、その後ではティンパニが強烈に炸裂するなど、ただ頬を撫でるような演奏に陥っていないのです。スケールは決して小さくありません。トロンボーンのソロが奏でる第二主題もドロドロした情念が蠢くのではなく、美しく妖艶です。その後の行進曲も、まるで高原を散歩するかのような清々しさがあります。ハープのグリッサンドから強烈炸裂するコーダでは、一気に視界が開け、まるで壮麗な山々に囲まれた高原の中に放り込まれたような清涼感に包まれます。これだけ分厚い管弦楽でこれだけの透明感が出せるジョルダンとスイス・ロマンド管の実力に脱帽です。決して迫力とか興奮だけで聴き手をねじ伏せるのではない、知性と美的感覚の勝利と言えるのではないでしょうか。
二楽章の木管とヴァイオリンの透明感も素晴らしく、こういう演奏の美感はこの二楽章や三楽章で最も発揮されるのかもしれません。特に二楽章の繊細で色彩感に溢れ、色気すら感じるヴァイオリンの歌は他では聴けません。
六楽章の透明な歌はベルティーニと双璧でしょう。ベルティーニのような溜めは効いておらずストレートな表現ですが、物足りないことはなく、むしろその清々しさに感動します。

かくいう私はエアコンの無い部屋でパソコンをつけながら部屋を締め切って聴いています(笑)。非常に蒸し暑いですが、体感温度は少し下がったかもしれません。

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haydn_herbig.jpg

Haydn Symphony No.103

Günther Herbig
Dresdener Philharmoniker


edel CLASSICS (0002502CCC)



こうやって多くの方のブログを拝見すると、ハイドンのエントリは本当に少ないですね。きっとこの脳天気さが面白いと感じられないのでしょう。私もかつてそうでした。特に女性にとってはブルックナーと並んで苦手な作曲家かもしれません。女性はもっとロマンティックで官能的な音楽を求めるのではないでしょうか。今までハイドンが好きだという女性に出会ったことがありません。ちなみにブルックナーは少ないながらも数名知っていますが、サバサバとしてある意味男っぽい一面を持った女性が多いように思います(失礼!)。
冒頭のティンパニのロールから「太鼓連打」と名づけられたこの曲。曲の充実度では次の104番「ロンドン」に次ぐ名作ではないでしょうか。
一楽章の冒頭のロールは控えめ。序奏部の低弦の後のヴァイオリンの美しさ。過度に重々しくなることはありません。主部も軽やかで実に爽やか。
二楽章は短調と長調の主題を交互に変奏するという面白いもの。
私は四楽章が大好きです。ハイドンらしい終楽章で颯爽と駆け抜ける。ヘルビッヒは実に小気味良く、聴いていて胸がすきます。冒頭のちょっとヴィブラートのかかったホルン、その後の推進力がありながら、透明感のあるヴァイオリンの第一主題。この透明感が下品になりがちなハイドンの音楽を格調の高いものにしています。しかも、音楽は弾み楽しい。ハイドンの理想形です。コーダでの軽やかな突進はこれぞハイドン!熱くなります。ハイドンが苦手な方はこの四楽章を聴いてみてください。きっと楽しくてハイドンが好きになるでしょう。

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haydn_herbig.jpg

Haydn Symphony No.93-104

Günther Herbig
Dresdener Philharmoniker


edel CLASSICS (0002502CCC)



実はこのエントリ、一週間前にすぐにエントリしようかと用意していたら、しばらく天気が悪くお蔵入りしていました。ここ数日ようやく晴れたので「晴れて」エントリします。

夏の一切憂いの無い空といえば、やっぱりハイドン。一点の曇りも無い健康的な響きが、この季節にはぴったりです。空が秋の憂いを帯び始めてきたので久しぶりにエントリします。今まで比較的重い曲ばかりしかエントリしてこなかったので、dokuohはハイドンのようなあっけらかんとした曲が好きじゃないんじゃないかと誤解されているかもしれませんが、実はハイドン大好きなのです。
ハイドンの音楽は実に健康的。悩みとか苦しみとか人間の負の部分を一切感じさせない底抜けに前向きな音楽がたまらなく好きです。負の部分を一切感じさせないというのは、ある意味凄いことかもしれません。どんな人間だって弱い部分をさらけ出したくなるし、表現者である作曲家であれば、たとえ職業作曲家であってもそれを曲に織り込みたいと思うのは至極当然でしょう。しかしハイドンは違う。常に前向きでしかも交響曲を104曲も作曲している。難聴のハンデを背負いながら作曲したベートーヴェンも相当な精神力の持ち主だと思いますが、これだけの数のそれぞれが個性的な交響曲を作曲し続けたハイドンも強靭な精神力の持ち主だったのではないでしょうか。
ハイドンの交響曲で有名なのはザロモン・セットですが、そのザロモン・セットで最も聴くのがこのヘルビッヒの全集です。ヘルビッヒは地味な指揮者で録音もそれほど多くはありませんが、このハイドンは手放しに賞賛したい演奏です。ヘルビッヒの指揮はこれといった特徴がありません。ですが、過激にならない適度に弾むリズムと、感傷的にならないほどよい歌がハイドンにぴったりです。音楽は常に前進しますが、決して前のめりになることはありません。そして、ただウキウキ楽しんで聴いていると、所々にハッとするような美しいハーモニーが現出します。ドレスデン・フィルのちょっと古めかしく暗めの音色と、透明な響きがこれをより一層引き立てます。そう、ただ楽しいだけの音楽ではないのです。美しいところは本当に美しい。何度聴いても幸せな気分になります。「楽しくて美しい」こんなに素晴らしいことはありません!99番の一楽章、104番「ロンドン」の終楽章など大変美しく、これを聴いて幸せにならずにいられるでしょうか。
この演奏を絶賛しているの方を、ほとんど見かけたことがありません。もったいない限りです。ハイドン好きはもちろん、ハイドンは今まで苦手であまり聴いたことがないという方にも是非とも聴いてもらいたい選集です。

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bru8_wand_munchen.jpg

Bruckner Symphony No.8

Günter Wand
Münchener Philharmoniker


Profil (PH06008)



話題の新譜についてエントリすることが少ないので、たまにはエントリしてみます。以前お知らせしたとおり、Profilからヴァントがミュンヘン・フィルと組んだ演奏が次々リリースされています。ヴァント/ミュンヘン・フィルの組み合わせは条件反射的に購入してしまうので困りますが(笑)、演奏はどれも素晴らしいものです。

まずは、大型リリースのブルックナーの8番から。もういい加減ブルックナーの交響曲は購入しまいと思ってもう数年。結局買いつづけています。この慢性病は一生治らないでしょう。
演奏の印象ですが、聴き始めは人によっては肩透かしを食らうかもしれません。ヴァント/ベルリン・フィルの演奏に聴かれる刺すような劇的さ、厳しさが無いのです。いわば、支配しているのは「動」ではなく「静」。人によってはつまらないと思うかもしれません。ですが実は私はこういうブルックナーをより好むのです。ブルックナーの8番の名演といえば、伝説的なクナッパーツブッシュとミュンヘン・フィルの演奏がありますが、その演奏も「静」が支配しています。静けさゆえの迫力、深みがあります。
この静けさのなかに身を浸す幸せ。聴き疲れせず、安心して身を浸すことが出来ます。やはりこれはオケの特徴が前面に出ているのでしょう。チェリビダッケの薫陶を受けた決して強音でも汚い音を出さないミュンヘン・フィル。ヴァントの過剰なまでの厳しさとミュンヘン・フィルの柔らかく、明るめの音色が見事にブレンドし、稀有な音響空間を築き上げています。他の演奏もそうですが、ヴァントがミュンヘン・フィルを組むと、手兵、北ドイツ放送響、ベルリン・フィルとは全く異なった音楽を作り上げるのが、非常に面白いです。
一、二楽章で味わう独特の静けさはクナッパーツブッシュ以来のことです。劇的でないが故に大きく広がる宇宙。特に二楽章のスケルツォはブルックナーの他の交響曲と比べても「動」よりも「静」の要素が強い曲なので、こういう表現のほうがよりスケールが大きくなるのではないでしょうか。
三楽章に入ると、前半二楽章よりも「動」の要素が強くなっていきます。「静」から「動」への移行。コーダの前の盛り上がりでは、今までにないテンションの高さを見せますが、そこでも音は柔らかく、聴き手を包みます。
四楽章はいよいよ「動」の要素が強くなりますが、ベルリン・フィルの演奏のような暴力的なフォルテは存在せず、先が透けて見えるような透明なフォルテが空間を満たします。
音は解像度が幾分低く、オンマイク気味の録音ですが、化粧をしたけばけばしい音ではなく、自然で好感が持てます。

また、ブル8ライブラリが増えてしまいました。一体いつまで増え続けるのでしょうか。

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Schubert String Quintet

Auryn Quartet

Christia Poltera (VC)

TACET (TACET 110)



音楽を聴きながら、その作曲家の人生や人柄に思いを馳せるとき、涙が出そうなくらい親しみや共感を感じるのはベートーヴェンとシューベルトです。この二人は作曲家の中でも特に身近に感じます。そう、知り合いのような錯覚を覚えるのです。二人の中に自分と同質なものを認めるからでしょうか。
シューベルトに共感し始めたのは、ほんの数年前、三十代に入ってから。今まで少しも心の中に入ってこなかった音楽が、嘘のように心染みるようになりました。人生の辛苦を少し味わい、シューベルトの音楽に潜む絶望を分かるようになったからでしょうか。もうシューベルトの音楽の無い人生など考えられません。
シューベルトの絶望は美しい。絶望すればするほど美しい。「絶望」という言葉に「美しい」という形容詞は不自然であるかと思いますが、私にはそう思えてなりません。そしてその絶望は美しいが故に、妖しく、危うく、時に畏怖すら感じます。さらにその絶望を超えた「美しい虚無」こそ、この作曲家が最後に行き着いた境地ではないでしょうか。それが私の心を掴んで放しません。
世の中の音楽に絶望を漂わせる音楽は沢山ありますが、なぜシューベルトの絶望は美しいのかと想うと、やはり、シューベルトの絶望には類まれな素直さと謙虚さがあると思うのです。他の作曲家のように怨念や執着などが無い。しかし素直であるが故に、謙虚であるが故に、その絶望の純度は上がり、温度は限りなく低くなっていきます。
シューベルトが作曲した数多の曲の中で最も好きなのは、この弦楽五重奏。特に四楽章のロンドは「絶望の舞曲」とも言うべきで、最も好きな楽章です。一般に人気のある二楽章よりも好きです。この楽章にシューベルトの闇が集約されているのではないでしょうか。何度聴いても涙が溢れてきます。
この曲の演奏で一番好きなのは、以前紹介したメロスSQのもので、それに匹敵するのがこのアウリンSQのものです。アウリンSQのシューベルトは本当に素晴らしい。メロスSQの演奏を「静と硬」とすると、アウリンSQは「動と柔」。そそり立つ岩山のような強固な構成力で聴かせるメロスSQとは異なり、過度に感傷的にならないロマンティックさと、ドラマティックさで聴かせます。この異なるタイプの二つの名演を持っていれば、他は無くてもいいでしょう。
アウリンSQのスタイルで、最も効果が出るのは一楽章でしょう。「静と動」の対比がより鮮明に描かれています。まずは、(1:24)からのうねるチェロ!振幅の広いヴィブラートがうねりを生み出し、とても室内楽とは思えない地鳴りのような迫力を生み出しています。(2:01)からの第二主題のチェロのデュエットも、実に豊かに歌いこまれていて素晴らしい。(3:28)から1st Vnが奏でる第二主題の嫌味の無い純度の極めて高い透明な歌。やはりこの曲でも1st Vnのリンゲンフェルダーの音楽性の高さが光ります。
二楽章の(4:43)からの壮絶な絶望感。その後の1st Vnと1st Vcとの対話。天国的だけど実に哀しい。最後はリンゲンフェルダーの独壇場。
三楽章の厚みのある、ドラマティックな表現が素晴らしい。最後の終わり方の決まりのよさ!
そして四楽章。この楽章の潜む深い絶望、闇がきちんと表現されていないとだめですが、アウリンSQは見事に表現しています。第二主題はルバートをかけて非常に艶かしく、ロマンティックに奏でられます。これだけ歌っているのにいやらしくならないのはさすがです。この楽章でも一番好きな部分、展開部の最後から第二主題が戻ってくるところ(6:09)で、ふわっと湧き立つ第二主題とその後の絶妙な深い呼吸。なんと優しく、切ないのか!もう涙なくしては聴けません。コーダの迫り来る闇にも絶句。

久しぶりにシューベルトの闇の引力に引き寄せられてしまいました。すぐにこの引力から逃れられるのでしょうか。ちょっと不安です。

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