DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Beethoven Egmont Overture

Otto Klemperer
Kölner Rundfunk Sinfonieorchester


medici MASTERS (MM005-2)



いきなりクレンペラー教授にガツンと怒鳴られました。「気合を入れろ」と。

二年の長きに渡ったプロジェクトがようやく終わり、事業部の悲願だったチーム立ち上げの重責も果たしました。そんな完全に気が抜けているときにこの演奏に出会い、久しぶりにガツンと打ちのめされたのです。

この二年一人で出かけることは稀で、年に数えるほど。平日はいつも仕事で遅く、週末は家族サービスや仕事に忙しい。CDショップからもすっかり足が遠のいています。先日母の薬をもらいに行くついでに久しぶりにCDショップに立ち寄り、前々から気になっていたこのCDを購入しました。本来のお目当てはジョージ・ロンドンが歌っている「亡き子をしのぶ歌」だったのですが(普通の人はブラームスの1番がお目当てでしょう)、冒頭のエグモント序曲で打ちのめされたのです。
なんと立派で凛々しく内部にエネルギーの漲った演奏だろう!ベートーヴェンの管弦楽など久しく聴いていなかったのですが、久しぶりに「ああ、ベートーヴェンを聴いた」という満腹感を味わい、力が湧いてきました。まるでどんぶり飯をガッツリ食べた後のように。人を鼓舞する力がある音楽、それこそがベートーヴェンです。

クレンペラーは某U氏の影響か、なにかと晩年の演奏ばかり取り上げられることが多いように思います。確かにスケールが大きく素晴らしい演奏ばかりですが、1950-1960年の壮年期の筋肉質で凛々しい演奏も余人をもって代えがたいものがあります。モノラルのスタジオ録音のベートーヴェンの3,5,7番、良質な音質での復刻を心待ちにしている1960年のウィーン芸術週間でのベートーヴェン・チクルスなどその最たるものでしょう。クレンペラーは晩年の演奏だけがいいというステレオタイプで損をしている方々に、是非ともこの演奏を聴いていただきたいです。

序奏からがっしりしていて力がこもっています。インテンポで変な感傷を許さず、音楽の立派さが際立っています。コーダのエネルギーの凄まじいこと!しかし決して半狂乱にならずにしっかり地に足が付いています。

音質が良くて評判のmdediciならではの素晴らしい音質です。とても1955年の録音とは思えません。ステレオ・プレゼンスが加えられていて多少人工臭がしますが、聴き易くなっている分良しとしましょう。

さあ、少し休んでエネルギーを充填したら、気合を入れてまたバリバリいこう。

お買い物『HMV - 交響曲第1番、他 クレンペラー&ケルン放送交響楽団(ライブ盤)【CD】-ブラームス/音楽/HMV』

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Bruckner Symphony No.5

Kurt Eichhorn
Symphnieorchester des Bayerischen Rundfunks


CAPPRICCO (08-10 609)



「聖フローリアン・ライブ」といえば、朝比奈/大フィルのブルックナーの7番があまりに有名ですが、他にもこのアイヒホルン、ブーレーズやウェルザー=メストらがブルックナーの聖地、聖フローリアン教会大聖堂でライブ録音をしているようです。今日はもう一つの「聖フローリアン・ライブ」、隠れ名盤のアイヒホルンのライブ録音を取り上げます。この演奏もヨッフムの演奏のように一度廃盤になって復活しましたが、残念ながら再度廃盤になってしまいました。

ヨッフムの演奏がなければ、ブルックナーの5番のベスト1になりえた演奏でしょう。音楽の密度においてさすがにヨッフムに劣りますが、実に純度の高い癖の無い純粋なブルックナーを聴かせてくれます。指揮者の体臭がせず、清潔な響きで清々しく大変心地よい。大宇宙の波動よりも、丘を駆け上がる若草色の風を感じます。
聖フローリアン教会大聖堂の豊かな残響に包まれ、最強音も重量感があるものの、角が取れて心地良い響きになっています。恐らくこの残響の長さに抵抗がある人がいるかと思いますが、逆にこの残響に身を浸してみましょう。何かコンサートホールとは違う響きに新鮮な感動を覚えます。
また、オケの実力も特筆すべきでしょう。アイヒホルンはリンツ・ブルックナー管と多くのブルックナー録音を残していますが、オケが多少非力だったのは否めませんでした。しかしこの演奏は天下のバイエルン放送響です。ライブ録音ながら傷はありません。

祈りの量ではヨッフムに劣るものの、二楽章の爽やかな響きは心洗われます。体の中を透き通った風が駆け抜けます。
三楽章の最強音では残響により完全に音が飽和しているのですが、それが独特の効果をもたらしています。
四楽章のコーダのための効いた爆発も最高です。スケールも極大で、天上から音が降り注ぎます。最後の一音が消え行く様は聖フローリアンならではのものでしょう。

ヨッフムの神がかり的な超弩級の演奏もいいですが、アイヒホルンの爽やかな演奏も捨てがたく、時々聴きたくなります。
ヨッフムチェリビダッケの来日ライブ、このアイヒホルンとウィーン・フィルによる二つの異色の演奏、シューリヒトとクレンペラーの演奏があれば、5番は満足してしまいます。


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現代最高の弦楽四重奏団の一つだと確信する、敬愛するゲヴァントハウス弦楽四重奏団が来日します!

『ジャパン・アーツ ゲヴァントハウス弦楽四重奏団』

この情報をキャッチしたのがつい最近だったのですが、二日ともチケットを取れました。この二日間は仕事をしている場合ではありません(笑)。

曲目はベートーヴェン・チクルスで、人類最高傑作15番も演奏されます!15番は以前アルバンベルクSQのひどい演奏で痛い目に遭ったのですが、彼らならば素晴らしい演奏を聴かせてくれることは間違いないでしょう。CDでも素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

今からとても楽しみです!


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