DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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シューリヒトの奇跡のハイドン、フランス国立放送管との「ロンドン」が正規音源から復刻されるそうです!

『HMV - シューマン:交響曲第2番、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他 シューリヒト&フランス国立放送管、シェリング(1955)(2CD)【CD】-交響曲|クラシック|音楽|HMV ONLINE』

拙ブログでも以前取り上げましたが、正規音源からの復刻ではありませんでした。

どれだけ音質が向上しているか楽しみです。

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brahms_pcon1_feltsman.jpg

Brahms Piano Conterto No.1

Hans Vonk
Vladimir Feltsman
Kölner Rundfunk Sinfonieorchester


Camerata (CMCD-25034)



この曲の真価に開眼させてくれた演奏です。この一枚さえあれば、この曲は十分とさえ思えるほど、心酔しています。また協奏曲という演奏形態の最高の姿を提示しているといっても過言ではありません。

私はこの曲がどうも苦手でした。壮年期の作で成熟した2番と比べ、若書きで協奏曲の概念を変えようとした意欲作であるが故に、どこか聴いていて気恥ずかしい感じがしてしまうのです。大仰なマエストーソの冒頭を聴いただけで、拒否反応が出てしまいます。
ある程度人生の辛酸を舐めてしまった大人は、若者にありがちな勢いだけの未熟な主張を、どこか覚めた目で見てしまいます。しかし、そこに嘘偽りがなく、若者が真剣な眼差しで情熱的に語れば、忘れていた何か熱いものが呼び起こされるに違いありません。この演奏はこの曲に真摯に向き合い、情熱に溢れ、稀有なまでの真実味に溢れています。

フェルツマンとフォンク。独奏、伴奏ともにこれ以上はありえないという充実ぶりです。独奏と伴奏のなんという一体感!そこに主従はなく、共に熱く歌い、時に熱く語り合う。その対話している様が本当に素晴らしく、音楽以上のものを感じさせます。

フェルツマンのピアノは常に豊かな歌に溢れています。熱い想いが迸る一楽章提示部(8:48)、再現部(18:55)からなど、中途半端な演奏だと恥ずかしくなってしまうフレーズが、これほど胸を打つことはありません。展開部の入り(10:28)、再現部入り(13:19)などはその強靭な精神力とともに迫ってきます。しかもそのような強音でもクリスタルのような磨かれた美音は揺るぎません。

フォンクの伴奏は唯一無二。やはりフォンクは真の芸術家です。その途切れない緊張感と細部まで配慮の行き届いた繊細な歌はフォンクの面目躍如です。一楽章、提示部、展開部での第二主題(7:57)、(18:03)の繊細で優しい歌はどうでしょう。心をえぐられずにいられましょうか。また、フォルテでのなんと深々とし、中身の詰まった充実した響き!緩徐楽章の二楽章の伴奏が素晴らしいのは必然と言えます。

三楽章、軽くなりがちなこの楽章が、なんと意味深く説得力のあることか。第二副次主題の(4:00)からのなんとふくよかで優しい歌!二つ目のカデンツァの前、ロンド主題が長調になり奏でられる後、テンポを速めて駆け抜ける(10:52)その青春の息吹に涙が止まりません。この感覚は私の大好きな弦楽六重奏曲の一楽章に似ています。そして二つ目のカデンツァの後のコーダの高揚感!少し未熟で酸っぱくありながら、前に進む力を与えてくれます。

フェルツマンとフォンクが残してくれたもう一つのピアノ協奏曲もベーム/バックハウスに匹敵する素晴らしい名演で、この二つの演奏は一生大切にしていきたい家宝というべき演奏なのです。

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brahms_pcon2_backhaus.jpg

Brahms Piano Conterto No.2

Karl Böhm
Wilhelm Backhaus
Wiener Philharmoniker


DECCA (448 600-2)



天邪鬼の私は世評の定まった演奏を敬遠する悪い癖があります。世評が定まった演奏を悪いとは言いませんが、どうも天邪鬼ぶりを発揮して「人が良いと言うから良いというのはおかしい。他にも良い演奏があるだろう。」となってしまうのです。それでは逆贔屓になってしまう。

でもやはり、良いものは良い。久しぶりにこの演奏を聴いて、いきなり冒頭のホルンの後の深々としたピアノに心を奪われ、涙を流してしまいました。なんと言う深みのある音!これは到底他のピアニストが出来る芸当ではないと改めて感じました。打鍵のたびに虹色の波紋が周りに静かに広がる。その虹色は決して幸せの虹色ではなく、人生の辛苦を背負った哀しい虹色なのです。強音部でも効果を狙った安易な表現ではなく、七分の力で一音一音噛み締めるように大切に奏でられるその一つ一つの音にいちいち感動させられ、普段この曲を聴いて涙を流さないちょっとしたフレーズにも涙を流してしまいました。

例えば一楽章、(0:37)からはもっと強い打鍵で力強く演奏するものも多いですが、バックハウスは七分くらいの力で弾く。そこから湧き出る哀愁の量は計り知れません。さらに素晴らしいのは展開部に入ってから(9:37)で、哀しい虹色の波紋があたり一面に広がり、その波動が心の奥にまで入ってきて涙が止まりません。そして再現部で一番好きなところ(14:44)での弱めに奏でられる信じられないほどの深み!過ぎ去った遠い過去から響いてくるかの如く遠鳴りする様に涙を禁じ得ません。

やはりバックハウスは稀有な演奏家でした。

最近評判になったシャイー/フレイレの演奏は、南欧を思わせる明るい響きなのはいいのですが、やはりどこか深みに欠け、心の奥にまで染み入ってくることはありませんでした。この曲に不可欠なものが欠けているように思えるのです。改めてブラームスの壮年期以降の曲には演奏者の年輪の重ね方が演奏の善し悪しに関係するのではないかと考えています。

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ここ数日ブラームスの協奏曲ばかり聴いています。ヴァイオリン協奏曲、それと特に二つのピアノ協奏曲。このブログを長くご覧になっている方には意外に思われるかもしれません。極端に協奏曲のエントリが少ないのです。

私が協奏曲を苦手とする理由に、比較的調和型アンサンブルを好むことと、協奏曲には独奏、オーケストラ双方が優れた演奏が少ないこと。それに相性という更に難しい要素も加味されます。
ブラームスの協奏曲は管弦楽が分厚く、協奏曲然としていないのと、幸運にもブラームスの協奏曲には独奏、オーケストラ双方が素晴らしい名演に恵まれています。

三年前に似たような感じで体調を崩した後も夏なのにブラームスばかり聴いていましたっけ。元気なときにはその重々しさと湿り気を敬遠したくなるのに、何故かこういうときはブラームスです。ブラームスの「繊細さ」に共鳴するのかもしれません。


さて、ブログ界でも以前ご縁があった方々と疎遠になったりするのは元来人好きな私としては一抹の寂しさがあるのですが、元々実生活でも「来るもの拒まず去るもの追わず」をモットーにしておりますので、長く続けていれば何かいいことがあるだろうというスタンスで、マイペースに続けていってみようと思います。


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  • 最近老け込んで、見た目もすっかり年相応になってしまったバカ親パパのサラリーマンです。最近は、仕事、子育て、親の面倒に追われ、音楽を聴く時間もまともに持てなくなってますが、ストレス解消に無謀な数のCDを買いつづけています。^^;

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