DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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J.S.Bach 6 Cello Suites

Pierre Fournier


ADDA (581154/55)



無伴奏の伝統的スタイルの名演の最後はフルニエに登場してもらう。前述二人とはまた違った独特の味わいがある。とにかくこの演奏は気高い。トルトゥリエの更に上を行く。スタジオ録音よりも覇気があり、何より音色がたまらなくいい。ヤニグロやトルトゥリエよりも音圧や音の密度がなく、スケールが小さいかわりに、これ以上考えられない気高さと深々とした懐の広さがある。時々音がザラザラするのだが、それが欠点になっているどころか、気高さを演出する深い味わいをかもし出しているのだから、もう降参である。例えるならばワインの渋み。そう、この「渋み」が演奏をより高貴なものにしているのだと思う。はじめは舌触りがよくないが、そのうちこれが「味わい」となり、最後には病み付きになっていく。技術的にこれを上回る演奏はいくらでもあると思うが、これだけ味わい深い演奏にはお目にかかったことが無い。また、フルニエの演奏はいつもどこか遠くで鳴っている感じがするのだ。「貴方のすぐ傍で、貴方の為に弾いてあげます」ではなく、「あちらで弾いてますから、良かったらそこで聴いてください」という感じで、大人の節度がある。
一番サラバンドなどでの深い呼吸、一番ジーグ、五番ガボットなど、時々弓を叩きつけ、弦を指盤にぶつける丁々発止とした勢い、どれも最高である。個人的には、今の自分の中のベストを選べと言われれば、この演奏を選ぶと思う。
この演奏を聴くと、一人暖炉でくつろいでワインを飲みたくなる。(もちろん、うちに暖炉なんてあるわけないんだが^^;)この演奏を聴けば、日常の喧騒を忘れさてくれそうである。日常に疲れたらまた聴くことにしよう。

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