DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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bru6_wand.jpg

Bruckner Symphony No.6

Günter Wand
NDR Sinfonieorchester Hamburg


BMG (09026 68452 2)



私がヴァントの深化を認識したのはこの演奏でした。この演奏が出るまで、一つ前の録音北ドイツ放送響との演奏を良く聴いていましたが、それほど深い感銘を受ける演奏ではありませんでした。しかし、この演奏を聴いたとき、「これだ!」と思ったのです。私にとってはブル6により深くのめり込むきっかけになった演奏です。
実に理詰めのブル6。パトスではなくロゴスの支配するブル6。今聞くと神経質すぎ、線の細さが目立ったりして聴きとおすのが辛い面もありますが、素晴らしい演奏に変わりはありません。細部を徹底的に磨いた演奏なので、ティントナーのような包容力はありません。しかし、結晶化した美しさ、厳しさがあり、贅肉の取れた響きの中にブルックナーの精霊が宿っています。大自然は優しくも厳しい、それを感じることのできる演奏ではないでしょうか。
無駄の無い厳しい響きの中に大自然の優しさが溶け込む二楽章。ティントナーなどに比べると速めのテンポですが、せかせかした感じは一切しません。
この演奏の聴き所は後半の二楽章でしょう。ヴァントは後半になるに連れ熱を帯びてきます。三楽章の力感も素晴らしく、曲の弱さを補っています。四楽章はヴァントにしては珍しく、金管を強奏させたりして効果を上げています。特にコーダの爆発は物凄く、効果絶大です。

ヴァントは晩年ベルリン・フィルと6番を演奏するはずでしたが、直前に天に召されてしまいました。よって最晩年の演奏を聴くことが出来ません。しかしミュンヘン・フィルとは演奏しています。実はこのエントリ、海賊盤でも発売されなかったそのミュンヘン・フィルとのライブ録音を正規盤で発売してほしという願いを込めてエントリしようと思っていたのですが、なんと近日発売されるではありませんか!

「HMV.co.jp - ブルックナー - 交響曲第6番 ヴァント&ミュンヘン・フィル」

しかもシューリヒトを超える超絶的名演、9番も同時に発売されます!これは絶対に見逃せません。とても興奮しています。久しぶりにブルックナー教徒としての血が騒いでいます。発売日は誕生日が近いのでいい誕生プレゼントになりそうです。

お買い物『HMV - Sym.6: G.wand / Ndr So【CD】-ブルックナー/音楽/HMV』


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コメント

おお、第4弾が!

こんにちは。
いよいよ、第4弾ですね(^^♪
もしかして、まだまだ続くのかな?
このままウィーン・フィルに、いつの間にかなだれこんでたりしてね。

6番は手元に、スクロヴァチェフスキーのBMG盤、アルブレヒトのEXTON盤、ライトナーのヘンスラー盤があります。他にもいくつか。

ヴァントの6番では、ケルンRSOとのもありますよね。

おお、今度発売されますか(゜o゜)それは楽しみです。ブル6をもっと広めよう!

もう一つ

miwaplanさん、
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
もう一つエントリして終わりにしようかなと考えています。もうくどいですよね(笑)。
残念ながらスクロヴァチェフスキーのブルックナーは苦手です。どうも恣意的な表現が多くて鼻についてしまうんですよね。もちろん、高次元での話で凡演よりもいいのですが。
ミュンヘン・フィルとのブル6、9は本当に楽しみです。発売後即買いですね。

  • 2006/10/03(火) 21:04:22 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

変人万歳
晩年のヴァントが我が国において異常に評価が高かったのは、宇野功芳、許光俊という新旧両世代の評論家から絶賛されたからという見方もできる。許は非常にクセのある評論家で、正直ウザイ奴だが、その半分は同世代の私の感覚と共通するので、無視する訳にはいかない。
当演奏について許が評した文章を引用する。
「偉大であるとはバカであることです。滑稽であることです。しかし、バカで滑稽で変人である勇気と力をもった人だけが、最後に美しくも静かな笑いを笑うことができるのです。そんな満足の笑いがそこかしこに見えるこのCDは、間違いなくヴァントの音楽の最良の記録に数えられます。」(『音楽現代』1996年7月号p107)
見事なヴァント論と言っていい。ヴァントはバックハウスの伴奏をつけたときから「変人」だったが、その変人ぶりが晩年になるにつれてさらに磨きがかかってきたのである。
ここでまた仮説。ブル6好きは変人である。dokuohさん、あなたも…。
この曲を得意とする指揮者も、チェリ、クレンペラー、エッシェンバッハ、全て変人じゃないか。バーンスタインも6番は振った。
みんな、ブル6を聴いて変人になろうぜ!
(おっと、ヴァント。88年盤もいいですね)

  • 2006/10/17(火) 07:02:18 |
  • URL |
  • 穂吉 #-
  • [編集]

自他共に認める変人です(変態ではない)

穂吉さん、
こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
ブログを始めた頃は猫をかぶっていたdokuohもじょじょに変人ぶりを発揮しつつあります(笑)。故にますます万人向けでないマニアックな世界へと入り込んでいます。だから私のブログは人気がないんですよね・・・(それをよしとしていますけど)。私にとって「変人」は最大の褒め言葉であります。ありがとうございます。
変人であること、それは人と違うということと同義な部分が多く、それは茨の道ですが生きている証であります。変人万歳!

  • 2006/10/17(火) 12:18:16 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]
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