
Mahler Symphony No.6
Bernard Haitink
Chicago Symphony Orchestra
CSO RESOUND (CSOR 901 804)
話題のハイティンク/シカゴ響のマーラー第二弾。前回リリースのシカゴ響との3番よりも賛否が分かれるかもしれません。私の中のマーラーの6番の最高の名演であるフランス国立管との演奏よりもスケールは大きいが、より平静な演奏です。オケが異なるので音色やスケールは異なるものの、前回のフランス国立管との5番と共通点も多く、コンセルトヘボウ時代とは異なったハイティンクのマーラー観を克明に伝えています。
フランス国立管のマーラーの5番よりも音が硬質で、スケールが大きいのですが、こちらも「静」が支配しています。以前よりテンポが格段に遅くなり、細部を克明に彫琢しています。遅いテンポと時に見せるルバートがスケールを大きなものにしていますが、それは威圧的なものではなく、広がりがあります。こちらもやはり構えて対峙するのではなく「身を浸す」演奏と言えるかもしれません。
フランス国立管との演奏よりも幾分緊張感が減じていますが、一楽章の第二主題の懐の深さなどはフランス国立管との演奏には無かった魅力と言えるでしょう。三楽章の後半の広がりは素晴らしく、官能のかわりに清々しいまでの音響が広がります。全体的に深刻さや感情移入が減じ、音響そのもので聴かせる演奏になっています。これは特に四楽章で顕著です。
個人的にはより緊張感があり、音色に豊かさがあるフランス国立管との演奏のほうが好みですが、フランス国立管との5番同様、時々取り出してはその透徹した音響に身を浸したいと思わせてくれます。
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