DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Bruckner Symphony No.5

Kurt Eichhorn
Symphnieorchester des Bayerischen Rundfunks


CAPPRICCO (08-10 609)



「聖フローリアン・ライブ」といえば、朝比奈/大フィルのブルックナーの7番があまりに有名ですが、他にもこのアイヒホルン、ブーレーズやウェルザー=メストらがブルックナーの聖地、聖フローリアン教会大聖堂でライブ録音をしているようです。今日はもう一つの「聖フローリアン・ライブ」、隠れ名盤のアイヒホルンのライブ録音を取り上げます。この演奏もヨッフムの演奏のように一度廃盤になって復活しましたが、残念ながら再度廃盤になってしまいました。

ヨッフムの演奏がなければ、ブルックナーの5番のベスト1になりえた演奏でしょう。音楽の密度においてさすがにヨッフムに劣りますが、実に純度の高い癖の無い純粋なブルックナーを聴かせてくれます。指揮者の体臭がせず、清潔な響きで清々しく大変心地よい。大宇宙の波動よりも、丘を駆け上がる若草色の風を感じます。
聖フローリアン教会大聖堂の豊かな残響に包まれ、最強音も重量感があるものの、角が取れて心地良い響きになっています。恐らくこの残響の長さに抵抗がある人がいるかと思いますが、逆にこの残響に身を浸してみましょう。何かコンサートホールとは違う響きに新鮮な感動を覚えます。
また、オケの実力も特筆すべきでしょう。アイヒホルンはリンツ・ブルックナー管と多くのブルックナー録音を残していますが、オケが多少非力だったのは否めませんでした。しかしこの演奏は天下のバイエルン放送響です。ライブ録音ながら傷はありません。

祈りの量ではヨッフムに劣るものの、二楽章の爽やかな響きは心洗われます。体の中を透き通った風が駆け抜けます。
三楽章の最強音では残響により完全に音が飽和しているのですが、それが独特の効果をもたらしています。
四楽章のコーダのための効いた爆発も最高です。スケールも極大で、天上から音が降り注ぎます。最後の一音が消え行く様は聖フローリアンならではのものでしょう。

ヨッフムの神がかり的な超弩級の演奏もいいですが、アイヒホルンの爽やかな演奏も捨てがたく、時々聴きたくなります。
ヨッフムチェリビダッケの来日ライブ、このアイヒホルンとウィーン・フィルによる二つの異色の演奏、シューリヒトとクレンペラーの演奏があれば、5番は満足してしまいます。


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