DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Schubert Piano Sonata No.21

Wilhelm Kempff


Deutsche Grammophon (463 766-2)



前回は、シューベルトについては触れたが肝心なケンプの演奏に触れなかったので、二言三言。

ケンプのピアノは、切れのあるテクニックを見せつけるようなピアニズムではない。決してスマートではなく、言葉は悪いが鈍臭いと感じることもある。だが、ケンプには楽譜にある音すべてを慈しんでいるような趣がある。そして決して過度に主張しない。テンポは揺らさず、一音一音慈しみながら紡ぎ出し、フォルテでも決して威圧せず、絶えず「ささやいている」。母親が我が子に対して子守唄をささやいているようだといったらいいだろうか。子守唄に歌の上手い下手は関係ない。下手でも子どもにとってはかけがえのない音楽なのだ。子守唄に切れも主張もいらない。言葉少なにただ寄り添ってくれるほうがいい。
冒頭の第一主題は静まり返った夜の死の海の水面から慈しみがふわふわと浮いては沈んでいく。第二主題を奏でた後、再び第一主題が現れ盛り上がるところでも、決して鍵盤を叩きつけない。私はこのケンプの演奏が完全に染み付いており、これを払拭するのは一生無理かもしれない。内田光子も素晴らしいと思うが、あのようなちょっとした劇的な表現すら受け付けなくなるほどケンプの演奏は別次元であり、もうこれしかありえないと思わせる。(後日取り上げようと思っているプリュデルマシェの演奏もケンプとは毛色は違うものの、このような理由から好きである。)二楽章も絶美。三楽章、四楽章は初めて聴くと、物足りなさを感じるかもしれないが、何度も聴くと味わい深い。

ケンプのシューベルト・ピアノソナタ特集をやりたくなったが、だらだら書くとベルティーニの時の二の轍を踏みそうなので、ほどほどにしておこう。

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