DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Brahms Piano Conterto No.2

Hans Vonk
Vladimir Feltsman
Kölner Rundfunk Sinfonieorchester


Camerata (CMCD-25033)



この曲に絶対に必要なもの、それは「静寂」ではないでしょうか。

永遠の名盤、バックハウス盤は無限の静寂を湛えていましたが、このフェルツマンの演奏も静寂を湛えています。しかも、それが実に巧妙に織り込まれているのです。表面的には渋いバックハウス、情熱的なフェルツマン。表面的な表現は異なっても根底に流れる本質は同じなのです。

フェルツマンの打鍵は情熱的かつ強靭で、その音一つ一つに強い意志が宿っており、強烈な求心力があります。しかしさらに凄いのが、その強さの中に普通なら共存しにくいと思われる「静寂」も宿っているのです。ただの轟音だけでは決してこの曲は表現出来ない。フェルツマンの音にはその不可欠な要素が確かに存在しているのです。それはまるで、最近東京で公開されて話題になった阿修羅像同様、奈良興福寺に安置されている四天王立像のようで、力強く躍動感がありながら、非常に繊細でどこか静寂を湛えています。冒頭のホルンに続くピアノの意味深く、深々とした音を聴けばそれが分かるでしょう。

フォンクによる伴奏の素晴らしさはベームを上回ります。伴奏の範疇を超え、フレーズの一つ一つが心を打ちます。これを聴くと他の伴奏の何と無味乾燥なことか!二楽章の重厚かつ深い音、軽くなりがちな四楽章の充実ぶりなど、これ以上は考えられません。音により厚みと深みがあり、ベーム盤にはない魅力になっています。

フェルツマンとフォンクによる至高のブラームスの二つのピアノ協奏曲。マイナーな演奏ですが、この二つの演奏はきっと宝物になることでしょう。

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