DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Beethoven Symphony No.3 "Eroica"

Carlo Maria Giulini
Wiener Philharmoniker


Altus (ALT220/1)



美智子皇后陛下は気安く語るのが憚れるほど、畏敬の念を持っています。ただ美しいだけでなく、親しみやすさの中に芯のある気高い気品に溢れており、あの深みのある笑顔はいったいどうやったら出るのかと感嘆させられます。戦後苦しい時代に、同じ目線で国民に寄り添われた生き様そのものが現れています。人の内面はかくも外面に現れるものだと。

この演奏は「プリンセス・ミチコ」と呼ぶに相応しい気高い気品を湛えた演奏です。野蛮な戦いによって勝ち取られた支配的な英雄ではなく、長く国民を想い寄り添うことにより醸成された気高い気品を湛えた等身大の英雄なのです。ジュリーニの歌は決してなよなよしたものではなくいつも中心に揺るぎない芯があります。そのジュリーニがウィーン・フィルという気品ある名器を得て、美しく気高い無二の英雄を奏でます。

どこをとっても弦楽器の歌の美しさは特筆すべきものがあり、特に雄大な一楽章は曲想からしてその最たるものです。一楽章冒頭のチェロのテーマから異次元の美しさです。ここまで緻密に徹底的に歌っていながら決して神経質にならず、雄大さも兼ね備え音楽が広がっていきます。一方、音楽が盛り上がっても決して威圧的にならない。ここにジュリーニと皇后美智子さまの親しみやすい謙虚さが被ります。一楽章は繰り返しを行っていますが、このような演奏であれば何度でも繰り返して欲しいと思わずにいられません。再現部のテーマが戻ってきてから(13:15)からのヴァイオリンの美しさなど眩暈を覚えるほどです。

四楽章フーガの後の震えるヴィブラートで入ってくるヴァイオリンの調べ(7:34)、その後の木管の歌は美しく、そして雄大なウィンナ・ホルンは物足りなさは皆無です。そして件のコーダは英雄らしく力強く曲を閉じます。

最近仕事で驕りと慢心が原因で大きな失敗した私にとって、この演奏は別の意味でも心に刺さり、気持ちを新たにさせられたのです。

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