DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Beethoven Grosse Fuge

Gewandhaus Quartett


NCA (NCA60139)




この難解極まりないベートーヴェン最晩年の傑作の、これ以上考えられない名演奏です。この曲は本当に難しく、いくらプロとはいえアンサンブルが崩壊、または曲の真実に迫れていない演奏がほとんどです。その中、この現代最高の弦楽四重奏団たるゲヴァントハウスSQはこの曲の謎を見事に解き明かして真実を白日の下にさらしています。

ゲヴァントハウスSQは全体を通して基本インテンポで、中庸なテンポで音も大変格調高く、終始音が荒れずかつ表現欲がはみ出て秩序を壊すことが一切ありません。少しでもはみ出るとその瞬間にこの曲は崩壊します。

強固なフーガも素晴らしいですが、(4:45)からの静かな曲調での彼岸の美しさなど、この団体ならではでエルベンの音の美しさが光ります。

究極なのが二つ目のフーガのクライマックス(9:35)。ミクロに見ると混沌がそれぞれ渦巻いているが、マクロに見るとそれらは一片の鱗に過ぎず、その鱗が重なり合って秩序を織り成し巨大な龍となって立ち昇っていく。混沌の鱗が集まり、やがて秩序の龍が立ち昇っていく様はまさに圧巻です。これこそがこの曲の真実。一見混沌としている数々の物理現象の背後にある宇宙を支配する法則こそこの曲の真実です。ベートーヴェンはたった4丁の弦楽器で管弦楽を上回る巨大な宇宙を創り出してしまった!

この曲を弦楽四重奏曲第13番の終楽章に置いてもいいですが、枠にはまらないほどあまりに大きすぎるので、この曲は単体で聴きたいです。それにしてもこんな恐ろしい曲を書いてしまうベートーヴェンが晩年見ていた世界はどのようなものだったのでしょうか。やはりどう考えても既に魂は肉体を離れ、神に近しい存在になっていたとしか思えません。

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