DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Mozart Symphony No.39

Rafael Kubelik
Symphnieorchester des Bayerischen Rundfunks


SONY CLASSICAL (SICC 257)



モーツァルトの交響曲で一番好きな曲を挙げろと言われたら、この39番を挙げる。クラリネット協奏曲にも似たこの純白の世界は、聴いていて澄み切った無私の境地に誘ってくれる。
一番好きな演奏はクーベリックの有名なスタジオ録音。クーベリックというとライブ録音の40,41番(Orfeo)など何かとライブ録音が取り沙汰されるが、スタジオ録音の後期交響曲は不滅の名演だと思う。ライブ録音のような推進力はないが、そのかわりに枯れた味わいがあり、得も言われぬ寂寥感がある。特に39番は美しくもはかない表現が最高で、この季節にはぴったりだ。
冒頭の序奏からふわっと柔らかい響きが心地よい。第一主題が現れると、その美しく透明な響きに魂を抜かれるようだ。クーベリックは繰り返しを行っているが、再びこの第一主題が戻ってくるととても幸せな気分になれる。強音部でも決して叫ばず、力まず、常に抑制が効いており、透明度を失わない。クーベリックの素晴らしさは、フレーズの抑揚を最小限にとどめているにも関わらず、無味乾燥に陥るどころか、音楽は淀まず、極めて純度が高い響きを創出していることろだ。曲に対する深い共感と優れたオケの統率力が無ければ、このような演奏は難しいと思う。この演奏にクーベリックと手兵、バイエルン放送響との最高の結実を聴くことができる。
二楽章は涙無しには聴けない。木管の掛け合いの美しいこと!なんて美しく、はかなく、そして悲しいんだろう!
ところでバイエルン放送響は、よく「いぶし銀」とその音色を例えられることが多いが、私はバイエルン放送響に関しては賛成である。強い個性があるわけではなく、派手ではないが、渋く透明な落ち着いた響きが素晴らしい。
余談だが、この「いぶし銀」、ゲヴァントハウス管、シュターツカペレ・ドレスデンの音色を表すのにもよく使われているが、これに関して私は異を唱えたい。前者は金属で例えることには賛成だが、バイエルン放送響よりももっと彩度のある音であり、例えるならば、「真鍮」か「青銅」といったもっと重々しい響きだろう。後者は金属というより、「木質感」が特長であり、布に例えるならば「麻」や「木綿」といった感じだろうか。大好きなコンセルトヘボウ管は正に「絹」。繊細で滑らかな響きが素晴らしい。最近はこのようなオーケストラ固有の響きが失われつつあるのが悲しい。

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