DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Beethoven Symphony No.9 "Choral"

Roger Norrington
Radio-Sinfonieorchester Stuttgart


haenssler CLASSIC(CD 93.088)



ノリントンのベートーヴェンは、「ピリオド奏法」とか「新ベーレンライター」とかいう括りを遥かに越えてしまっていると思う。私が聴いたこの手の演奏の中では一番感動的だ。この手の演奏で草分け的存在のジンマンよりも、よっぽど面白く感動的だ。ノン・ビブラート奏法による透明な響き、物凄い推進力、爆発するソリッドなティンパニ、徹底度が桁違いだ。ジンマンが「お遊び」で終わってしまっているのに対し、ノリントンは「命がけ」といった感じだからである。ノリントンの演奏には尋常ならぬ切迫感があり、聴いていてハラハラ・ドキドキする。私は軽い第九は好みではない。やはりこの曲は、人類史に燦然と輝くモニュメントのような重要な曲なのだから、楽しませるだけでなく、心から感動させて欲しいと思ってしまう。
前回のヴァントとは対照的にすべてが個性的で、いたるところ耳慣れない表現が続出するので、それぞれを取り上げていると大変だ。一楽章冒頭の空虚五度の弦トレモロは、初めて聴くような「ざわめき」感だ。
三楽章は速い速い。これがアダージョ?と思ってしまう。しかし、フレージングが見事で、せかせかした感じが全くしないのは流石だ。テンポというのはあくまで相対的なものだということを再認識させられた。ノン・ビブラートの透明な響きが美しく、優しさに満ちている。
四楽章の歓喜主題提示の部分は、ノリントンの芸風から全く期待していなかったのだが、見事に期待を裏切られた。慈愛に満ちており、透明な響きが胸に突き刺さる。特にヴァイオリンが歌い始めてからは感動的だ。「新ベーレンライター」と謳っている演奏で、一体どれだけの演奏家がこれだけ感動的に奏でることができるだろうか。合唱部分も素晴らしい。スケールも十分大きく、二重フーガの一歩一歩踏みしめるような表現は感動的だ。コーダも熱く最後のクレッシェンドの爆発は効果絶大。聴いていて体が熱くなる。
このノリントンの第九は、新盤のベートーヴェン交響曲全集の中で出来のいいほうだと思う。他には特に5番と8番が素晴らしかった。いずれ取り上げたい。

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