DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Beethoven Symphony No.4

Evgeni Mravinsky
Leningrad Philharmonic Orchestra


Altus (ALT115)



つい最近Altusから初出音源として鳴物入りで発売されたが、後にMelodiyaから出ていた既出音源だということが判明して、ちょっとした騒動になったCDである。おそらく即廃盤になったと思われるが、店頭にはまだ並んでいる。
店頭で試聴してまず、その音にびっくりした。MelodiyaのCDとは比較にならないほど音がいい。既出音源だとかそんなのは問題にならないくらい音がいいのだ。これなら初出と勘違いしても仕方ない。そして何より、弦の透明で美しく繊細な音にびっくりした。残念ながら、実演に接した機会がないので分からないが、ムラヴィンスキーの音は録音に入りにくいというが、これにはかなり入っているのではないだろうか。どうやら今までムラヴィンスキーという指揮者を勘違いしていたようだ。今までは鉄壁のアンサンブルによるただ厳しい、どちらかと言うと「硬い」イメージだったのだが、実際は実に繊細で「柔らかい」のだということに気がついた。例えるなら、今まで聴いていたものは、雪山の厳しい情景であり、実はその雪山の岩盤を通り、年月をかけてろ過され、冷たく透き通った雪解け水にこそ本質があるのだと思った。変な言い方だが、「木を見て森を見ず」ならぬ「雪山を見て雪解け水を見ず」と言ったところか。二楽章でそれを顕著に感じた。冒頭のヴァイオリンの清廉で美しい音。ああ、実演でこの冷たい雪解け水に身を浸して、凍えてみたかった。
カップリングは、ムラヴィンスキーお得意の「ルスランとリュドミラ」。昔ムラヴィンスキーの演奏を聴いたときは、ただの爆演だと思っていたが、今回、ベートーヴェンと同様に、別の指揮者の演奏のように聴こえた。もちろん、鉄壁のアンサンブルも聴き物だが、弦の美しさを味わって欲しい。これも必聴。
同時に発売になった、リハーサルを収めたブラームスの4番も聴いたが、このベートーヴェンの4番よりも、さらに顕著にムラヴィンスキーの音楽の優しさを味わえた。ただ、このセットは値段が高すぎる。音質は素晴らしいのだからブラームスだけでも単体販売してほしい。

お買い物『HMV - http://www.hmv.co.jp/product/detail/2730352』


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コメント

ムラヴィンスキー

こんにちは。
ムラヴィンスキーの今回のリリースにまつわる話はちょっと残念な気がしましたが、彼の全てのアルバムを持っているわけではない一般ファンからみれば、正直大勢に影響がないようにも感じます。
音が良いのであればなおさらですね。
dokuohさまが聴かれてそんなに音が良くなっているのであれば、やはり聴いてみたいと思います。
実は、私事ですが、1979年5月ムラヴィンスキー最後の来日公演時に、大阪フェスティバルホールで彼のコンサートを聴くことができました。「田園」と「トリスタン、ワルキューレの騎行等」でしたが、それは凄いとしか言い様のない音楽でした。
豪快で精妙でかつ神秘的・・・。
あのときの体験を少しでも感じさせてくれる録音であれば、是非聴きたい。そんな気持ちです。

  • 2006/01/09(月) 12:12:11 |
  • URL |
  • romani #8DRVcpnw
  • [編集]

うらやましいです

romaniさん、コメントありがとうございます。
実演をお聴きになったとは羨ましい限りです。きっと、実演で聴くと本当に凍ってしまうほど、感動してしまうのでしょうね。私はヴァントの最後の日本公演で、死にそうになりました(誇張ではありません)。きっとムラヴィンスキーですから、同等の感動を体験出来たに違いありませんね。
私の持っているのは悪名高きBMG輸入盤ですが、弦楽器の瑞々しさが全然違います。Altusには今回の件にめげずに、他の録音もリマスタリングして再発売して欲しいものです。

  • 2006/01/09(月) 15:03:51 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]
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ムラヴィンスキー 『田園』『ワルキューレの騎行』ほか(1979年来日公演)

先週広島へ出張したあたりから少し体調は悪かったのですが、一昨日名古屋へ出張したときに「あっ、ちょっとやばい?」という状況に。案の定38度前後の熱が出てきたので昨日医者に行ってみると、不覚にもインフルエンザとのご診断。インフルエンザにしては熱が高くないのでそ

  • 2006/01/20(金) 17:10:05 |
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  • 最近老け込んで、見た目もすっかり年相応になってしまったバカ親パパのサラリーマンです。最近は、仕事、子育て、親の面倒に追われ、音楽を聴く時間もまともに持てなくなってますが、ストレス解消に無謀な数のCDを買いつづけています。^^;

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