DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Brahms Symphony No.1

Eugen Jochum
France National Orchestra


INA (247782)



シューベルト最晩年の深遠な作品ばかり聴いているのもあまりに不健全なので、ここで再び俗世界に帰って来たいと思う。(といっても重い曲だが)以前、初めてのブラームスのエントリでも書いたが、ブラームスは苦手なので、重い腰を上げて久しぶりにブラ1を聴いてみた。
フルトヴェングラーのように劇的でドイツ魂を感じるブラ1。しかもオケはフランスのオケ。というと宇野○芳先生ご推薦のミュンシュ/パリ管のものが思い浮かぶかもしれないが、今回はヨッフム/フランス国立管のライブ録音を取り上げる。これは数あるブラ1の中でマイ・ベストの演奏である。ライブならではの熱気があり、かつ繊細さを有した類まれなる名演だと思う。
まず、重心の低いブラームスらしい響きが素晴らしい。これがフランスのオケが出す音とはとても信じられないほど、本場ドイツのオケのような分厚く、重厚な音が鳴り響く。また、いやみのない程よいルバートが、効果絶大である。
一楽章冒頭の重々しい足取りは、完璧。わずかに冒頭の二音にルバートをかけ、絶大な効果を発揮している。展開部の弦楽器の分厚い響き(7:30)、展開部最後(9:27)の激しさなど、これ以上何を望もうかという感じだ。
この曲は両端の楽章の劇的さばかり目立つが、中間楽章の美しさも特筆すべきだ。深い呼吸の歌が素晴らしく、優しさに満ち溢れている。三楽章のトリオが終わって、テーマが戻って来てから(3:22)が大好きなのだが、ここでの繊細なニュアンスはただの爆演でないことの証だろう。
四楽章は熱い。アレグロに入る前の遠鳴りするホルン、フルートのソロ、トロンボーンのコラールは素晴らしく、理想的だ。まるで遠くのアルプスの山から響いてくるようだ。アレグロに入ってからの第一主題の呼吸が深く、実に心地よい。再現部のクライマックス(11:50)でのブレーキは、さながらフルトヴェングラーだ。コーダに向かってのアッチェレランド、コーダに入ってからは興奮のるつぼ。低弦など強奏でバチバチ弦が指板に当たる音がしている。そして頂点のファンファーレ!聴き終わって体が熱くなった。聴衆の熱狂ぶりも凄い。
本当にヨッフム晩年のライブに駄演はない。さて、これで少しは生きることの喜びを味わうことが出来ただろうか。(またすぐシューベルトの世界に引き戻されそうだが^^;)

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コメント

趣味が合います
ヨッフムのジャケが飛び込んできたとき、体が震えました。全くdokuohさんと同感。初めて聴いたとき、私も体が熱くなりました
自分のリスニング記録を見ると2001年6月25日。梅雨どきで暑かったからかって?そんなことはない。クラシックCDを聴いて心から震えた貴重な日です。ミュンシュ盤と同格の名演と言えよう。
ヨッフムはロンドンpo.とのスタジオ録音もすさまじい。ラストのコーダはぶっ飛びます。
「ヨッフム晩年のライブに駄演はない」。シューベルトのグレイトも凄いぞ!

  • 2006/01/10(火) 21:48:33 |
  • URL |
  • 穂吉 #-
  • [編集]

穂吉さん、熱いコメントありがとうございます。
同じ感想を抱いていらっしゃる方がいて嬉しいです。お店で試聴したときは、汗だくになりました。
LPOとの演奏は未聴です。機会があったら聴いてみます。
グレイトはTAHRAの四枚組のやつですか?聴きたくなってきました。
リスニング記録をつけてらっしゃるなんて凄いですね。私はCDを買ったレシートをすべて保存してあります。これでいつ購入したCDか追えます。妻から呆れられていますが。^^;

  • 2006/01/11(水) 01:20:17 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

LPOの全集は輸入盤のdouble fforteシリーズの2枚組で出ています。ただ全曲2枚に収まらず、4番だけなぜかテンシュテットのドツレクとのカップリングになっています。国内盤のマスタリングが史上最悪なので買いなおしました。
グレイトは、そう、TAHRAのやつです。
私もレシートをとっといて、妻から叱られています。感熱紙のレシートは印字が消えちゃうので注意ですね。早く転記して捨てたいのですが、10年分以上たまっているので・・・

  • 2006/01/11(水) 07:05:44 |
  • URL |
  • 穂吉 #-
  • [編集]

穂吉さん、コメントありがとうございます。
詳細な情報ありがとうございます。グレイトは気になっていましたが、四枚組で躊躇していました。これは買わないといけないですね。ああ、小遣いが・・・。

  • 2006/01/12(木) 00:41:05 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

最近、ブラ1を聴く機会が多いので、ヨッフムのこの欄にカキコします。
ヨッフムは、ブラ1の熱演があると思えばハイドンを貴族的に振ったりと、多面的ですね。ブル7も素晴らしい。家庭的には必ずしも恵まれていないけれど(子供を早くに亡くしている)、不幸に耐えて名匠となったのでしょうか。
ブラ1では他にザンデルリンクの再録、アンチェル / チェコ・フィルの62年盤、スウィトナー / ベルリン・シュターツカペレのスタジオ盤と日本ライヴ、カラヤンの同年日本ライヴなども愛聴しています。
今日はシュミット=イッセルシュテット / ベルリン・フィルの72年ライヴに耳を傾けました。絶頂期のベルリン・フィルが燃えれば、悪いわけがない。この日は前半のプロコフィエフ / ヴァイオリン協奏曲第2番(ソロはレオン・シュピーラー)も乗りに乗った名演で、曲の真価を知りました。
DokuOhさん推薦のジュリーニのライヴは残念ながら未聴です。早く聴きたいです。ロマン・ロランは「ジャン・クリストフ」の中でブラームスを「10月の霧の神」と評していますが、こと交響曲に関しては、それは当てはまらないですね。情熱が霧を吹き飛ばしています。

ヨッフム

あきさん、

こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
ヨッフムはもっと評価されていい指揮者だと思います。ブルックナーでは最晩年ライブの5,7,9番が別格の演奏で、ついで8番が続きます。DGの全集の規模の小さい曲、声楽曲も忘れられません。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスどれも素晴らしいですね。
ブラ1はめっきり聴かなくなりました。「頑張って作曲しました」感が苦手なのですよね。2=3,4,1の順に聴きます。ジュリーニはウィーン・フィルの演奏を想像していただければ大体想像できると思いますが、こちらの演奏のほうが好きです。こんな演奏ジュリーニしか出来ません。

  • 2008/05/26(月) 22:49:11 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

さっそくお返事をくださり、感謝します。あなたは実に丁寧にヨッフムを聴いている。私など杜撰なもので、眼についたものだけ摘み食いならぬ摘み聴きをしています。
実はあれからDVDで「砂時計」というTVドラマを観ています。昨年放映されたもので、今頃になって興味がわいて・・全60話、観ていると惹き込まれます。男の愛がこうも一途なわけないと思いつつ、一途でいられることの幸せに憧れます。「面白いよ」と、職場の同僚(19歳の女性、ていうか女の子)にメールしました。むろんただの同僚に過ぎないですよ。

あきさん、

続けてコメントありがとうございます。
ヨッフム、カイルベルト、ブロムシュテット、ハイティンクといった職人肌の指揮者が好きなのです。音楽に「味」を求めるようになったのかもしれません。
さて、「一途な愛」ですか・・・、以下ノーコメントで(笑)。

  • 2008/05/26(月) 23:44:45 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]
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