DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ
haydn86_schuricht.jpg

Haydn Symphony No.86

Carl Schuricht
NDR Symphony Orchestra


DISQUES REFRAIN (DR930049)



ブログを始めて二ヶ月以上経つのに、未だにパパ・ハイドン先生のエントリが無いのは、心苦しい。と言うことで、初のハイドンのエントリである。さて、初めてのエントリは何にしようと思ったが、実はずっと心に決めていた演奏がある。とっておきの家宝から行くことにした。指揮者はシューリヒト。シューリヒトというと「ロンドン」の超名演が有名だが、今回は隠れ超名演を紹介する。「ロンドン」の名演に匹敵する演奏である。録音はこちらのほうが断然いい。
この演奏と出会った当時は、私は熱心なハイドン聴きではなく、数曲の交響曲とチェロ協奏曲を聴くだけだった。ましてや、86番など自ら聴くことは一切無かった。このCDを手に取った理由は、シューリヒトの演奏だから。ただそれだけの理由だった。初めて聴いたときは心の底から驚愕した。出てくる音すべてが生きており、死んでいる音は皆無。そして何より極めて自然。テンポ、リズム、すべてが必然と思えてしまう。ハイドンに限らず、こういう演奏はそうない。聴いていて本当に楽しく、幸せな気分に満たされる。
一楽章、序奏から美しく、主部が始まるとテンポが快速で、さりげなく通り過ぎながら、歌に満ち溢れている。楽しくて美しい!楽しいだけ、美しいだけの演奏ならあると思うが、二つを完璧に兼ね備えた演奏は無い。
二楽章は極めて美しい。ただ音響的に美しいだけでなく、ほのかに暗さを伴っているので、美しさが引き立っている。
三楽章はとても愛らしい。特にトリオの優雅さといったら。
特に凄いのが四楽章。これはとんでもない演奏だ。超快速で四分弱ですっ飛ばす。鳴る音すべてが活きが良く、鮮度抜群でピチピチ跳ねている。しかし例の如く、絶対に硬くならず、優雅に音が飛翔している。聴いててワクワクしっぱなし、楽しくてしょうがない。こんなに生き生きしたハイドンは他にあるだろうか。シューリヒトは本当に稀有な芸術家であったと思う。
現在入手困難なのが残念。hänsslerなどから復刻されるのを待っているのだが。hänsslerから発売されたシューリヒト・エディションの「軍隊」、95番は、シューリヒトにしては意外とつならない演奏だった。この演奏こそ復刻して欲しい。
(この演奏は、壁男さんのブログでも取り上げられています。是非ご覧になってください。)


↓本記事がお役に立てたら、クリックにご協力お願いいたします。

音楽ブログランキング にほんブログ村 クラシックブログへ

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

このページのトップへ

コメント

86

この演奏のことを想うと幸せになります。

僕の持ってるのはSEVEN SEAS盤ですが、日常的にお店に並べておいて欲しいものですね。

  • 2006/01/11(水) 22:56:56 |
  • URL |
  • 壁男 #SFo5/nok
  • [編集]

壁男さん、三連発コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、本当に正規で発売して欲しいものです。この演奏はVIRTUOSOという怪しいレーベルでも出ていました。これには、入手困難なロンドンも入っていました。中々美味しいCDでした。

  • 2006/01/12(木) 00:39:03 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

その怪しげなVirtuosoで、シューリヒトのハイドンを知ってなんとスケールが大きいのかと感動。トスカニーニやリヒターの94、101、カラヤンの104、ワルターの100、といったところで入門し、ヘルビッヒの99にさわやかさを覚えていたのですが、シューリヒトにはおどろきました。
104のメヌエット・トリオの表情は濃いし。
ああもっといい音で聞きたいものです。フランスの国営放送あたりのアーカイブにテープはないのでしょうか。

  • 2008/04/11(金) 20:48:39 |
  • URL |
  • Max #-
  • [編集]

初めまして

Maxさん、

初めまして。コメントありがとうございます。
あのVirtuosoはこの86番と「ロンドン」も入っていて大変お得ですよね。ヘルビッヒもお聴きになってるとは嬉しいです。
音質はどうにもならないのでしょうかね?板起こし系レーベルがどこかで状態の良いLPを発掘して発売してくれないかと期待します。DELTAなどから出れば最高なのですが。
今後ともよろしくお願いいたします。

  • 2008/04/11(金) 22:36:23 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

よう降りますね。DokuOhさんの近況が気になって、なんかメールすることないかと探しました。ふと思いついたのがハイドン / シンフォニー86番です。
シューリヒトのそれは聴いてません。私の愛聴版はギュンター・ヴィッヒ(誰やねん)指揮、南ドイツ室内オケ(あるんかい)の演奏です。寝ながら聴けますし、寝てしまってもべつにかまわない(健康によろしい)素朴なCDです。
メーカーも「VIENNA CLASSICS」という怪しい会社で、3枚組~ヴィヴァルディ「四季」とヘンデル「水上の音楽」との組み合わせ、どこにポリーニ、もといポリシーがあるのやら・・・分からんセット物です。
でも、好きなものは好き。聴いていると、パパ・ハイドンの笑顔が浮かびます(嘘つけ)。夜勤で頑張っている19歳の女の子に、励ましのメールを送ってやろうなどと考えながら、音楽を愉しんでいます。

誰ですか?それ(笑)

あきさん、

いつもコメントありがとうございます。また返事が遅くなって大変申し訳ありません。大変忙しい日々を送っておりますが、極めて元気です。

ギュンター・ヴィッヒって誰ですか?ギュンター・ヘルヴィッヒのバッタモノですか?(笑)
VIENNA CLASSICSとは確かミュンヒンガーのベートーヴェンのシンフォニーが確かそのレーベルだったと記憶しています。実体はDISKYですが。同じとこですかね?

ブログのアップをするほどには、なかなか暇になりませんが、ボチボチ再開したいと思っております。今後もお付き合いいただけると幸甚です。

  • 2008/07/12(土) 23:34:33 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]
このページのトップへ

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://dokuoh.blog35.fc2.com/tb.php/55-17f267cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ハイドン作曲、交響曲第86番

 今日はハイドン作曲、交響曲第86番。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。 チャーミングな序奏から自然に流れ込む流線型の1楽章は、風に吹かれる髪の長い女性の髪の毛のように流麗に爽やかなんですよ。 輝く弦の活躍は、この均整

  • 2006/03/08(水) 21:35:17 |
  • yurikamomeの妄想的音楽鑑賞とお天気写真
このページのトップへ

FC2Ad

Information

dokuoh
  • Author: dokuoh
  • 最近老け込んで、見た目もすっかり年相応になってしまったバカ親パパのサラリーマンです。最近は、仕事、子育て、親の面倒に追われ、音楽を聴く時間もまともに持てなくなってますが、ストレス解消に無謀な数のCDを買いつづけています。^^;

Search

Calendar

03月 « 2017年04月 » 05月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

 

プロフィール

dokuoh

Author:dokuoh
最近老け込んで、見た目もすっかり年相応になってしまったバカ親パパのサラリーマンです。最近は、仕事、子育て、親の面倒に追われ、音楽を聴く時間もまともに持てなくなってますが、ストレス解消に無謀な数のCDを買いつづけています。^^;

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

  このブログをリンクに追加

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。