
Schubert String Quartet No.6, 7
Auryn Qurtett
CPO (999 660-2)
正直アウリンSQのシューベルト弦楽四重奏すべての曲を紹介したいのだが、弦楽四重奏という地味なジャンルばかり扱っていると、苦情が来そうなので、今回を最終回としたい。^^;
最終回として、とてもマイナーな6番と7番を紹介したい。両曲とも調性はD-Durで、最も明るい調のD-durらしく、とても明るく溌剌としている。冒頭はそっくりだ。作品番号(D74, D94)から分かるとおり、15,6歳という若きシューベルトの作品だが、すでにシューベルトの魅力に溢れている。晩年のような深遠さはないが、そのかわりに素敵なメロディーが溢れている。6番はシューベルト的でありながら、所々モーツァルトと思わせるような曲想が現れる。7番は歌謡性溢れる溌剌とした魅力溢れる曲だ。これだけの若年でこれだけ素晴らしい曲を書けるのだから、シューベルトは誠に天才以外の何者でもない。
6番三楽章のメヌエットは、なんと魅力的なんだろう。聴いていて踊りたくなる。三楽章トリオ、四楽章冒頭はモーツァルトかと思ってしまう。
私は7番の一楽章が大好きだ。シューベルトらしい素敵なメロディーが沢山詰まっており、何より若々しく溌剌とした曲想で聴いてて元気がでる。(5:07)からの各楽器の掛け合いは楽しくてしかたない。もちろんアウリンSQは両曲とも素晴らしい演奏で聴かせてくれる。
紹介できなかった、12番「四重奏断章」、13番「ロザムンデ」も、もちろん素晴らしい演奏。「ロザムンデ」の一楽章のテーマが転調して長調になるところの繊細なニュアンスなどリンゲンフェルダーの音楽性が光る。トレモロの不気味さと美しいメロディーとの対比など、どこを取っても素晴らしい。アウリンSQにはどれ一つ駄演がない。
ベートーヴェンの弦楽四重奏は素晴らしいのだが、お説教臭いところがあり、毎日聴くのはしんどいが(後期を除く)、シューベルトは毎日聴いても疲れない。やはり、シューベルトの魅力はリートや室内楽で発揮される。ぜひこのセットを手に入れて、シューベルトの魅力に触れて欲しい。
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