DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Bruckner Symphony No.9

Ferdinand Leitner
Radio Sinfonieorchester Stuttgart


hänssler CLASSIC (CD 93.052)



1912年は多数の有名な指揮者がこの世に生を受けた年である。ヴァント、ザンデルリンク、チェリビダッケ、ショルティ。大豊作の年だ。同年生まれで一際地味で目立たないのがフェルディナント・ライトナー、その人である。この人、実力の割に有名でないのが残念でならない。最近hänsslerからライブ録音が発掘され、素晴らしい演奏が聴けるようになって嬉しい。もっと発掘されることを願いたい。
このブルックナーの9番は、ベストと言う人がいてもおかしくない素晴らしい演奏だ。シューリヒトなどとはスタイルの異なる、動的なブルックナーである。「動的」といってもヨッフムのような極端なアゴーギグではなく、地に足のついた動的さである。
一楽章冒頭のユニゾンによるトゥッティの動機(2:42)の溜めの効いた凶暴さ、コーダ前の戦慄のトゥッティ(21:48)などはシューリヒトやヴァントからは聴くことが出来ない壮絶さである。
二楽章はシューリヒトのような弾むリズム感は無いものの、着実で地に足のついたテンポ感が素晴らしい。
白眉は三楽章。呼吸の深いむせぶようなカンタービレが素晴らしい。決して品格を失っておらず、極めて自然だ。人間臭さも皆無である。コーダ前の強奏(20:50)では凶暴なまでの轟音で迫ってくる。シューリヒトのような枯れた演奏とは対照的だが、真実味では負けていない。
余談だが、最近久しぶりに新譜のライブ録音が出て、ファン熱が再加熱のカルロス・クライバーだが、父上エーリッヒに指揮者になることを反対された時に、エーリッヒの友人であるライトナーに相談して、説得してもらったそうである。ライトナーがいなければ、カルロスは指揮者になっていなかったかもしれない。カルロス狂の貴方、カルロスとは対照的で地味なライトナー先生に感謝しよう!(笑)

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コメント

シブイぜ!ライトナー
この演奏、私も大好き。2002年10月6日に聴いたとノートに記されています。(感動したのにそれ以来聴いてないトナー)
暖かい演奏でした。私は、ヴァントのブルックナーが嫌いなので(ゴメン)、こういう暖色系の演奏を支持します。
ライトナー先生では6番も大名演です。
そしてオルフェオから出た「ツァラ」も凄い!
こういう人こそ真の実力者です。dokuohさんの耳の良さにも拍手。

  • 2006/01/25(水) 21:01:03 |
  • URL |
  • 穂吉 #-
  • [編集]

穂吉さん、
こんばんは。コメントありがとうございます。
いいですねぇ、ライトナー。6番ももちろん取り上げますよ。だから今回は「(1)」なのです。^^
ツァラは未聴です。小生基本的にリヒャルトは苦手でして・・・。でも気になってきました。紹介ありがとうございます。

  • 2006/01/25(水) 23:28:03 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

ワーグナー

日本でもお馴染みのライトナーですが、

現代的演出は気に入らないけど、音楽的にはストットガルトオペラをワーグナーの最高峰にした功労者でせう。

ザグロセクのDVDは出てるけど、ライトナーの録音も欲しいですね。

  • 2006/06/28(水) 03:37:18 |
  • URL |
  • あがるま #tyeS9vdg
  • [編集]

ライトナー

あがるまさん、
初めまして。コメントありがとうございます。
小生、不幸にもオペラは全く聴かないのです。未だに苦手意識が抜けずにいます。演奏するのは楽しいのですが・・・。
今後ともよろしくお願いいたします。

  • 2006/07/16(日) 23:03:22 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

ライトナー

ライトナーは日本ではN響の客演指揮者ぐらいにしか
思われていませんが、1912年組の中では最も
若い頃からカペルマイスターとして頭角を
表わした人でした。
私はライトナーのブルックナーの9番も素晴らしいと思いますが、
6番も名演だと思います。
6番は9番と同じ組み合わせでヘンスラーからCDが出ています。
ライトナーの最後の録音とされているバーゼル交響楽団との
CDもアコードから出ています。
6番の最後の2楽章のテンポ設定は他の誰の演奏よりも
ライトナーは遅いものです。この遅さが、6番を後期の交響曲並みに
巨大な音の伽藍に変えています。
ライトナーはR.シュトラウスのスペシャリストとして、また
カール・オルフとは個人的な親交の下、エファンヴェリストとして
それぞれ一家言を成した人でした。もっと評価されてしかるべき人です。
なお、カルロス・クライバーについての逸話は、N響名誉指揮者で
あったジョセフ・ローゼンストックの回想録に載っていたような
気がします。確か、ローゼンストックがエーリヒに話を取り接いだと
私は記憶していますが、どうでしょうか?

  • 2009/08/12(水) 21:22:32 |
  • URL |
  • Ristenpart #-
  • [編集]

初めまして

Ristenpartさん、

こんばんは。初めまして。コメントをありがとうございます。また、返信が遅くなって大変申し訳ありません。

おっしゃる通り、ライトナーの6番は二つとも素晴らしいですね。拙ブログでもすでに取り上げています。

http://dokuoh.blog35.fc2.com/blog-entry-150.html

小生薄学のため、ローゼンストックの話は知りませんでした。ご教授ありがとうございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

  • 2009/08/16(日) 23:44:45 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]
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