DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Beethoven Symphony No.3 "Eroica"

Rudolf Kempe
Berliner Philharmoniker


TESTAMENT (SBT 1270)



ケンペの演奏にはいつも丸みがあり、どこか人懐っこい感じがする。それは決して厳しさが足りないということではなく、暖かみがあるということである。
このエロイカも例外ではない。ケンペはヴァント、セル、ムラヴィンスキーのように凝縮させるのではなく、広がりを持たせることによって名演を成し遂げている。最右翼、最左翼の人はこれを「中庸」といって切り捨てるかもしれないが、それはあまりにもったいない。今この演奏にシンパシーがなくても、数年後この演奏を聴いてほしい。きっと新たな発見があると思う。事実、私もその一人なのだから。
音楽鑑賞は料理と同じ。いつも豪華な懐石料理ばかり食べていては、ありがたみはなくなるし、胃弱の私の身はもたない。^^;やはり普段は素朴なお袋の味が食べたくなるものである。熱心なケンペファンから怒られるかもしれないが、私にとってはケンペの演奏は後者にあたり、CDを棚から取り出すのにそれほど気構えはいらない。「気軽に」といったら語弊があるが、構えず聴くことができる。
一楽章冒頭の和音から、花火が打ち上げられるが如く、空いっぱいに音が広がる。やわらかい音で叩きつけるようなことはない。テンポは遅めで、力みがなく常に広がりをもっている。推進力はフリッチャイ、コンヴィテュニーなどに及ばないが、その代わりに包み込むような心地よさがある。推進力が欠けるのにこれだけ充実した響きを引き出せるのは、さすがケンペである。ベルリン・フィルの音もいい。ベルリン・フィルの剛毅な音色が無理の無い形でその表現とブレンドされている。もしかしたら、オケがベルリン・フルでなければここまでの名演になっていなかったかもしれない。
Testamentが全集の中の一つという形でこの演奏を復刻し、最近バラ売りもされているので手に入りやすくなった。

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