DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Haydn Piano Trio H12, 14, 26, 27, 28, 29, 30, 31

Andras Schiff
Yuuko Shiokawa
Boris Pergamenschikow


DECCA (476 2576, 2577)



こんなに素晴らしい演奏が、もうすぐ手に入りにくくなるらしいので、急遽取り上げることにした。
「ハイドンの音楽は乾いている」というのは良く見かける評であるが、本当にそうだろうか。シンフォニーはともかく、少なくとも弦楽四重奏などの室内楽や協奏曲にはそう感じないものが多い。ハイドンの音楽は「乾いていて」つまらないという方は、是非ともこの至高のハイドンを聴いて欲しい。
職場の同僚が、もう廃盤になった国内盤を貸してくれたのが、この演奏を知ったきっかけだった。それまでハイドンのピアノ三重奏など聴いたことが無かった。初めて聴いたときは、驚愕した「これがハイドン?」。ロマンティックで愛らしい旋律。いや、これは曲の魅力だけでなく、演奏も素晴らしいのだと思う。シフ夫妻、ペルガメンシコフのトリオは至高のトリオと言える。これ以上何を望むというのだろうか。融和しにくい弦とピアノの音が、これまでに融和している様は、他では聴いた事がない。チェロがペレーニに変わったトリオも素晴らしかったが、こちらも決して負けていないし、三つの楽器の融和という点では、こちらのほうが上だと思う。古典の枠にきちんと収まっていながら、節度があり気品のあるロマン性が素晴らしい。「夢見心地」という表現がぴったりだ。シューベルトを聴いているような錯覚さえ抱く。
モーツァルトのようなH12二楽章、H26一楽章の憂いに満ちた導入、H27一楽章の快活さ、どれも素晴らしい。特にH30一楽章はたまらなく愛らしい。短調になりほんのり寂しげな表情を見せるところ(1:40)など、ゾクゾクする。ハイドンが作曲時にこのようなロマン性を意図したか分からないが、これもハイドンの音楽の持つ一面だろう。
最近、豪ELOQUENCEから廉価で再発されたので、狂喜乱舞して即購入。そして宝物のCDとなった。こんな素晴らしい演奏が2枚で2000円以下とは、なんとももったいない話である。


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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

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コメント

聴いてみたい(^^)ノ

ハイドンは大好きですが、ほとんど交響曲ばかりしか聴いたことがありません。

ピアノ・トリオもまた随分たくさん書いたんですねえ)*O*(

  • 2006/02/23(木) 21:16:49 |
  • URL |
  • 壁男 #-
  • [編集]

魅力を教えて下さい

こんばんは。ピアノトリオは代表的な室内楽ですが、名曲が多い割には、私にはもうひとつピンと来ないのです。聴き方が足りないといえばそれまでですが、演奏しているメンバーにとって感動的な音楽かもしれませんが、聴き手は「蚊帳の外」までとは申しませんが、なかなか音楽の中に入っていけません。メンデルスゾーンのピアノトリオあたりで何とかついていけるような有様です。ベートーヴェンの栄光の作品1はハイドンに捧げたピアノトリオです。優れた形式であることには疑いを持ちませんが、CDを購入するほどまでには至っておりません。参考までに、FMでエアチェックした室内楽はピアノトリオを含め300本ぐらいあります。すべて聴きながら録音したものですが、少なくとも食わず嫌いではないと思っているのですが。

魅力を教えて下さい(2)

こんにちは、上記コメントの補足です。室内楽全般にいえるのですが、仲のよい素敵な夫婦(カップル)を見ているような気分になります。私としては大喧嘩をしているとろも見たいのですが。あまりいい例えではないと思いますが、室内楽の感動は自分が取りにいかないとダメなような気がするのです。私もピアノをやりますので、室内楽の良さは充分認識しているつもりですが、観賞するとなると妙によそよそしい自分に気づくのです。話題はそれますがバルトークの弦楽四重奏曲は、ぐいぐい引き込まれ、あの中のメンバーに入って自分も弾きたいと思うほどです。ちなみにピアノ独奏を極端なまでに好む性癖も関係があると思います。いかがでしょうか。

是非是非

壁男さん、いつもコメントありがとうございます。
この演奏、是非ともお聴きになってください。絶対にハイドン好きの壁男さんのお気に召すと思います。もうすぐ手に入りにくくなるので、早めの購入をお勧めいたします。(もしも手に入らなかったらこの間のやつで。^^)

  • 2006/02/25(土) 22:34:06 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

難しいご質問ですね

calafさん、いつもコメントありがとうございます。
難しいご質問ですが、実は一番エントリしたい項目であるベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の下書きをしている時に、calafさんがおっしゃることを考えたことがあります。
優れた(と個人的に思っている)室内楽の演奏を聴くときに必ず抱く感覚があります。それは優れた演奏には「奥行き」があることです。それは外面的な音の厚みとか、迫力ではなく、「懐の広さ」と言えるかもしれません。少ない音で全身を「包み込む」ような感覚です。もちろん管弦楽でも同じことが言えるとは思うのですが、室内楽は音が少ないので、それが顕著に感じます。故にか分かりませんが、小生にとって室内楽は管弦楽よりも出来不出来がはっきりしているというか、感動するしないの差がはっきりしてしまうのです。「まあまあいい」という演奏がほとんどありません。もしかしたら、まだcalafさんが感動する真の演奏に出会えていないだけかもしれません。calafさんのおっしゃる「よそよそしい」とはこの「包み込む」感覚の欠如だということに、小生の場合は当てはまります(自分からか、音楽からかという視点の違いはありますが)。
また、calafさんがおっしゃっていることと近いと思うのですが、室内楽は管弦楽のような直接的な迫力や外面的効果が希薄なので、自分がその音楽の「中に入る」ことが重要だと思います。即ち「中に入り」かつ「包み込まれる」ことが室内楽で感動する重要なのかもしれません。「中に入らない」と「包み込まれる」こともで出来ないと考えることもできます。
抽象的で分かりにくいですね。こういう話題は直接お会いして語り合いたいものです。最近はこういう話をする機会が皆無に等しいですから。

  • 2006/02/25(土) 23:13:32 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲

calafさん、追加です。calafさんはベートーヴェン後期弦楽四重奏曲をお聴きになりますか?小生が室内楽を積極的に聴くようになったきっかけはこの曲達です。あの深遠な世界を知ってしまってからは、室内楽に抵抗がなくなりました。ちょっとしたきっかけが必要なのかもしれませんね。

  • 2006/02/25(土) 23:29:35 |
  • URL |
  • dokuoh #TquaeRfg
  • [編集]

ベートーヴェンのカルテット

こんばんは。弦楽四重奏曲は室内楽の中でも非常に聞きにくい組み合わせでした。でしたと書いてあるのは今はそうではないからです。きわめて月並みですが、ドボルザーク、ショスタコービッチ、バルトークのカルテットに出会えたからです。ベートーヴェンの後期カルテットは今では好きになっています。当初弦楽四重奏は私の中でもっとも聞きにくい部類の音楽でした。

ハイドンピアノトリオの復興

こんばんは。私の嫌いなレコ芸にハイドンのピアノトリオ全集盤(ブリリアントクラシック)の記事が掲載されていました。交響曲、弦楽四重奏曲ばかり扱われてピアノトリオが忘れられているとの記事でした。このブリリアント盤はフォルテピアノで弾かれているので、ピアノトリオのバランスがうまくとれるのでは、とのことです。

ブリリアント

calafさん、いつもコメントありがとうございます。
小生も弦楽四重奏は最初とても聴き通すのが辛い音楽でしたが、最近では一番好きなジャンルになっています。嗜好がどんどんシンプルなほうへ行っています。年不相応に枯れ過ぎかなぁと懸念しているのですが・・・。
ブリリアントの全集は気になっています。ただ、フォルテ・ピアノの演奏は概して乾きすぎてしまう嫌いがあるので、ちょっと二の足を踏んでいますが、安いので機会があったら買いたいと思っております。

  • 2006/03/01(水) 21:12:51 |
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  • dokuoh #TquaeRfg
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  • 最近老け込んで、見た目もすっかり年相応になってしまったバカ親パパのサラリーマンです。最近は、仕事、子育て、親の面倒に追われ、音楽を聴く時間もまともに持てなくなってますが、ストレス解消に無謀な数のCDを買いつづけています。^^;

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