DokuOh ~独墺系クラシック音楽~

クラシック音楽、特に独墺系(ドイツ、オーストリア)の作曲家について、CDレビュー中心のブログです。

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Beethoven Symphony No.8

Günter Wand
NDR Sinfonieorchester Hamburg


BMG (74321 89109 2)



ワインガルトナーとは対照的な、ヴァントらしい非常に厳しい名演。もしかしたら、北ドイツ放送響とのベートーヴェン全集の中で一番の出来かもしれない。曲は決して微笑みかけず、厳しいリズムが聴き手を圧倒する。かといってエキセントリックな表現は皆無で、一聴するといたって普通かもしれない。だがその精神の崇高さは第九並で、全然「小さな交響曲」でない。編成も大きいのではないだろうか。人によっては拒絶するかもしれないが、私にとってはワインガルトナーと並んでベストを争う演奏だ。なぜ、この演奏が有名にならないのか不思議でならない。
一楽章冒頭から小さくない。他の演奏にはない強靭な意志を感じる。展開部はとても8番とは思えない壮絶な演奏で、なにか巨大な力が迫ってくるようで恐ろしい。こんな壮絶な一楽章は他では聴いたことがない。
二、三楽章は愛らしさよりも、私情を排し、曲の構造をただただ明らかにした結晶化された演奏で、非常に透明度が高い。聴きようによってはブルックナーのような演奏だ。
想像どおり、四楽章はヴァントの真骨頂。フォルテに転じる場面での切れ込むリズム、コーダでの低弦のうなり、ヴァイオリンの透明な響き、鋭いリズムなど、ヴァント節炸裂である。
ただ、この演奏、大変素晴らしいのだが、ベートーヴェンの小規模な交響曲を楽しむのにはきつ過ぎる。この小さな交響曲から、ベートーヴェンの高潔な精神に接したいときには向いているが、くつろぎたいときには疲れてしまう。それくらい集中力が高く、結晶化した演奏だということだろう。

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